鶏鳴
けいめい
名詞
標準
crowing of a cock
文例 · 用例
一八の屋根に鶏鳴きて雨を帯びたる風山田に青く、車中には御殿場より乗りし爺が提げたる鈴虫なくなど、海抜幾百尺の静かさ淋しささま/″\に嬉しく、哀れを止むる馬士歌の箱根八里も山を貫き渓をかける汽車なれば関守の前に額地にすりつくる面倒もなければ煙草一服の間に山北につく。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
※ 酔生私の青春も過ぎた、――この寒い明け方の鶏鳴よ!
— 中原中也 『山羊の歌』 青空文庫
いま茲に傷つきはてて、――この寒い明け方の鶏鳴よ!
— 中原中也 『山羊の歌』 青空文庫
おゝ、霜にしみらの鶏鳴よ……※ 独語器の中の水が揺れないやうに、器を持ち運ぶことは大切なのだ。
— 中原中也 『山羊の歌』 青空文庫
げにそれは夜明けんとする時の最初の鶏鳴であつた。
— 萩原朔太郎 『月に吠える』 青空文庫
せっかくの酒の酔いも既に醒め、一座は白け切って、原田ひとりは血走った眼をむき、名乗り給え、名乗り給え、とあせって、そのうちに鶏鳴あかつきを告げ、原田はとうとう、しびれを切らし、「ながくおひきとめも、無礼と存じます。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
」 やがて奥さんも加り、お互ひの子供の事など語り合つて、しんみり、アトフキをやつてゐるうちに、突如、鶏鳴あかつきを告げたので、大いに驚いて私は寝所へ引上げた。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
(こんな遅くなつて、一人かうしてゐらつしやるから、ちつとお尋ねしたんです、)(有難うございます、あなたはこのあたりの旅館にいらつしやるの、)(五六日前から、すぐ其所の鶏鳴館と云ふのに来てゐるんです。
— 田中貢太郎 『蟇の血』 青空文庫
作例 · 標準
鶏鳴とともに村人たちは目を覚まし、一日の仕事を始める。
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朝焼けの中、遠くから鶏鳴が聞こえてきた。
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彼の家では、目覚まし時計代わりに毎朝鶏鳴が響く。
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標準
cockcrow
作例 · 標準
古来より、鶏鳴は夜明けを告げる合図とされてきた。
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鶏鳴の音を聞くと、新しい一日が始まるという清々しい気持ちになる。
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詩人は、鶏鳴に始まる田園の風景を詠んだ。
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標準
hour of the Ox (around 2am)
作例 · 標準
彼は午前二時、すなわち鶏鳴の時刻に家を出た。
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かつて時計がなかった時代、鶏鳴は時刻を知る目安だった。
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真夜中に急な用事ができ、鶏鳴を待たずに家を出発した。
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