雅人
がじん
名詞頻度ランク #37149 · 青空 19 例
標準
individual of taste
文例 · 用例
君の祖父君は風雅人だつたといふ、さすがに家構も庭園も調度も趣味的に整頓してゐる。
— 室積行乞 『行乞記』 青空文庫
半宵船をもやいて、ここらあたりに月と河鹿を賞するの風雅人、果して都に幾たりを算え得ることであろうか。
— 柴田流星 『残されたる江戸』 青空文庫
然るに安政中より維新に至るまでの間に、狩谷従之と云ふものがあつて、文雅人名録の類に載せられてゐる。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
だが村里の祖霊が、名古屋山三である訣もなし、又昔の英雄雅人でもないのに、其等が皆一括げに名も実も異なる他の高名な亡霊として、物々しい筋や、所作に演ぜられる主人公であると無理往生見たやうな風に、おしつけられたのである。
— 折口信夫 『夏芝居』 青空文庫
第一、一々の村里の昔の聖霊の持つ特殊な経歴と言ふこともある筈はなし、そこで名高い昔の亡者の閲歴を村聖霊におしかぶせて、村の亡者自身が、さうして見れば、おれは昔の英雄雅人であつたかといふ気に捲き込まれると言つた方法が、わが国の古い宗教にはあつたのである。
— 折口信夫 『夏芝居』 青空文庫
断崖絶壁をめぐらした三百|米突の高い立場の村落で、城の跡であり、風光明媚、四季常に遊覧の雅人があとをたゝないと言ふ位の地方であつた。
— 石川三四郎 『半農生活者の群に入るまで』 青空文庫
ところが常始終俗的なことに余り感興を持たないで、とかく、自然美の世界を見つめている、自然に親しむ機会を望んでいる人が、本当の風流人であり、また、雅人であるように思われます。
— 北大路魯山人 『よい書とうまい書』 青空文庫
俗人とて、雅人とて、超人とて、大抵は同じことを同じようにするのであるが、心構えの相違から、結果においては大変な隔りが生じ、一は純美、一は俗美となって表われるのである。
— 北大路魯山人 『魅力と親しみと美に優れた良寛の書』 青空文庫
作例 · 標準
「いやはや、こんな山奥にこれほど見事な茶室を構えるとは、主は相当の雅人とお見受けした」
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風に舞う桜を愛でながら一句認める、そんな雅人の風情を解する若者が少なくなったのは寂しいものだ。
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平安の雅人たちが興じた薫物合わせの会が、現代の京都の寺院で密やかに再現された。
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「おっ、古い切子細工を集めてるんですか? なかなか雅人な趣味をお持ちですね」
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