奮迅
ふんじん
名詞
標準
rousing oneself fiercely
文例 · 用例
」とばかりに、人の心の奥底を、ただそれだけを相手に、鈍刀ながらも獅子奮迅した、とかいう話であるが、いまは、まるで、だめである。
— 太宰治 『八十八夜』 青空文庫
そこに理想主義の獅子奮迅が在る。
— 太宰治 『女人創造』 青空文庫
況んや百川海を學んで海に至るであるからして、其の志さへ失はないで、一蹶しても二躓しても、三顛四倒しても、起上り/\して敢て進んだならば、鈍駑も奮迅すれば豈寸進無からんやである。
— 幸田露伴 『努力論』 青空文庫
水城、博多は多多良が浜の防塁、別しては箱崎の宮の大前、一歩も上げじ許すなと、獅子奮迅に射放ち落せば、波を潜つて軽舸の面々、漕ぎ寄せ、漕ぎ寄せ、日本国は四国の住人河野ノ通有、いで物見せん、夷原、月は弓張る幸先に、倒す檣渡りに船と乗りかけ、つけ入り、斬り込んだり。
— 北原白秋 『新頌』 青空文庫
満身の力を腕にこめて、押し寄せ渦巻き引きずる流れを、なんのこれしきと掻きわけ掻きわけ、めくらめっぽう獅子奮迅の人の子の姿には、神も哀れと思ったか、ついに憐愍を垂れてくれた。
— 太宰治 『走れメロス』 青空文庫
ましてや「百川海を学んで海に至る」(全て川は海を目指し、終には海に達す)であるから、その志さえ失わないで、躓いても、転んでも、倒れても、起き上がり起き上がりして敢えて進んだならば、「鈍駑も奮迅すれば豈寸進なからんや」(駄馬も奮迅すれば少しは進む)である。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
アラビヤ人の常諺に、信を守る義士は雄鶏の勇、牝鶏の察、獅子の心、狐の狡、※の慎、狼の捷、犬の諦め、ナグイルの貌と、野猪の奮迅を兼ね持たねばならぬといったごとく、断じて行えば鬼神もこれを避くで、突き到る野猪の面には矢も立たぬという意かと思うたが、それでは通じない例が多いようだ。
— 猪に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
の奮迅の勢ひで突き進んで行く綺麗に黒い裸々人形の歌声だけが微かに聞えてゐた。
— 牧野信一 『円卓子での話』 青空文庫
作例 · 標準
獅子奮迅の勢いで、山積みにされていた書類をたった半日で処理した。
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最終ピリオドに入ってからの彼の奮迅の活躍により、チームは逆転勝利を収めた。
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経営危機を乗り越えるため、全社員が奮迅して新規プロジェクトに取り組んだ。
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