整った
ととのった
形容詞-語幹
標準
well-ordered
文例 · 用例
顎や頬が涼しく削げ、整った美しい顔立ちである。
— 岡本かの子 『渾沌未分』 青空文庫
傴僂の料理女が鱶の臭をさして食卓の用意が整ったことを知らせた。
— 吉行エイスケ 『地図に出てくる男女』 青空文庫
しかし思いのほかに目鼻立の整った、そして怜悧だか気象が好いか何かは分らないが、ただ阿呆げてはいない、狡いか善良かどうかは分らないが、ただ無茶ではない、ということだけは読取れた。
— 幸田露伴 『蘆声』 青空文庫
形のよく整った御所柿です。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
薄暗いがよく整った部屋で、華やかな絨氈の上に、西洋机や椅子が据えてあった。
— 岡本かの子 『蝙蝠』 青空文庫
夫人は、いかにもよく整った面長な中高な顔に丸髷の両鬢を張って年にしては少し地味な柄の着物の襟を、幾枚も張り重ねた様に見せ、何故か、厚い毛皮のショールは膝の上の手に捲き付けている。
— 岡本かの子 『動かぬ女』 青空文庫
おせんは十五、六歳で、色こそ浅黒いが目鼻立ちの整った可愛らしい娘であったが、不幸にして生まれつきの唖であった。
— 岡本綺堂 『深川の老漁夫』 青空文庫
手錠を掛けられて、警察へ連れられて行くのであろう、しょんぼりうなだれて、顔が半分かくれていたが、しかし、その美しく整った顔には、見覚えがあった。
— 織田作之助 『夜光虫』 青空文庫