幻辞.com

鎖帷子

くさりかたびら
名詞
1
標準
chain mail (armor, armour)
文例 · 用例
しかし泳ぎの達人であった王は、盾の下で鎖帷子を脱ぎ捨てここを逃げのびてヴェンドランドの小船に助けられたといううわさも伝えられた。
寺田寅彦 春寒 青空文庫
王は黄金を飾った兜をきて、白地に金の十字をあらわした盾と投げ槍とを持ち、腰にはネーテと名づける剣を帯び、身には堅固な鎖帷子を着けていた。
寺田寅彦 春寒 青空文庫
」「道理こそ、鎖帷子の扮装だ。
泉鏡花 婦系図 青空文庫
何か蛇の鱗のやうに光る物があると思つたら、それは戦争の時に使ふ鎖帷子や鎧だつた。
芥川龍之介 着物 青空文庫
鎖帷子と鎖入鉢巻の用意をして、七八町のあとから見えがくれに後を追って行く。
直木三十五 鍵屋の辻 青空文庫
いつでも対手になってやるという覚悟で、勿論鎖帷子、白昼堂々と槍を立てて又五郎は行く。
直木三十五 鍵屋の辻 青空文庫
鎖帷子、ほうら鎖頭巾、どうじゃ、こうちゃんとした扮をするといい男だろうがの、今に喧嘩でもしてみろ、三人や五人ならおくれはとらぬぞ。
直木三十五 鍵屋の辻 青空文庫
又五郎同じく二十四歳、小者一人、喜蔵というに十文字の槍をもたせ後ろを押える人として叔父の川合甚左衛門、四十三という男盛り、若党与作に素槍を担がせ、同じく熊蔵を従えた主従十一人鎖帷子厳重に、馬子人足と共に二十人の一群、一文字の道を上野の城下へ乗入れてくる。
直木三十五 鍵屋の辻 青空文庫
ウィキペディア

鎖帷子(くさりかたびら)は、鎧形式の防具の一種。帷子とは肌着として使われる麻製の単衣のことであり鎖製の帷子の意。衣服の下に着用することから着込みとも呼ばれる。洋の東西問わず古代から現代まで使用し続けられていて、西洋のものは英語でホーバーク(hauberk)、バーニ(byrnie)、チェインメイル 、または単にメイル(mail)と言い、特に衣服の下に着用するものではなく、チェインメイルの上に外衣タバード を着用することもあった。現存するものは15‐20 kg前後のものが多い。

出典: 鎖帷子 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0