炭窯
すみがま
名詞
標準
charcoal kiln
文例 · 用例
いつか父親がスワを抱いて炭窯の番をしながら語ってくれたが、それは、三郎と八郎というきこりの兄弟があって、弟の八郎が或る日、谷川でやまべというさかなを取って家へ持って来たが、兄の三郎がまだ山からかえらぬうちに、其のさかなをまず一匹焼いてたべた。
— 太宰治 『魚服記』 青空文庫
炭窯まであつた広い山荘を歩き廻つた時、山桑が紫の実をつけてゐるのを先生が戯れにうどんげの実といふ名をつけて珍重する由など話されたのであらう、それを直ちに主人の現在の心境を写すに借用した訳で、情景相即した趣きの深い歌である。
— 平野萬里 『晶子鑑賞』 青空文庫
谷底へついて見ると紐のちぎれさうな脚袢を穿いた若者が炭竈の側で樫の大きな榾へ楔を打ち込んで割つて居るのであつた。
— 長塚節 『炭燒のむすめ』 青空文庫
炭竈の口を突き崩したら焔がぽつと一時に吹き出した。
— 長塚節 『炭燒のむすめ』 青空文庫
炭竈のなかは眞赤なうちに黄色味を帶びた烈々たる凄じい火である。
— 長塚節 『炭燒のむすめ』 青空文庫
炭竈の前は眉毛も焦げるかと思ふ程熱い。
— 長塚節 『炭燒のむすめ』 青空文庫
お秋さんは一人で醋酸石灰――之はどういふものかといふと炭竈の煙を横につないだ土管のなかを濳らせれば、煙は其間に冷却して燻り臭いひどくすつぱい液體になる。
— 長塚節 『炭燒のむすめ』 青空文庫
お秋さんはまあ濟みませんといひつつ丁寧に辭儀をしてすぐに炭竈の方へ行つた。
— 長塚節 『炭燒のむすめ』 青空文庫
作例 · 標準
山奥にある炭窯から、白い煙が細く立ち上っているのが見えた。
Illusions AI · gemini-3-flash-preview
伝統的な炭窯でじっくり焼かれた炭は、火持ちが非常に良い。
Illusions AI · gemini-3-flash-preview
祖父は若い頃、この炭窯で毎日汗を流して働いていたそうだ。
Illusions AI · gemini-3-flash-preview