資財
しざい
名詞
標準
property
文例 · 用例
或は烟にむせび倒れ伏し、或は焔にまかれて忽ちに死に、或は又僅かに身一つ辛くして遁れたれども、資財を取り出づるに及ばず。
— 田中貢太郎 『日本天変地異記』 青空文庫
テキサス州の移民米作ということが頻りに世間の口に唱えられていました」 本性のものかそれとも変質的のものか判らない農村改革に、失敗した父は、もうこのとき伝来の資財も殆ど使い崩していて、捨てゝ置いても一度はこの辺で家産の整理をしなければならない羽目に向っていた。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
臥薪十年の後、甚だ高価なる同胞の資財と生血とを投じて贏ち得たる光栄の戦信に接しては、誰か満腔の誠意を以て歓呼の声を揚げざらむ。
— 石川啄木 『渋民村より』 青空文庫
此の支那人ばかりではなく、島に住む外国人は皆自己の資財を守るに汲々としている。
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫
かつて自分の夫が、彼らは血も涙も持たない資財の傀儡だ!
— 佐左木俊郎 『猟奇の街』 青空文庫
恥も人情も知らない資財の傀儡!
— 佐左木俊郎 『猟奇の街』 青空文庫
遥か以前に、あの煉瓦場附近の土地を売って、それを資本にして市街地に出た人達が、新しく始めた製造業なり醸造業なりで、相当の資財を積んだ実例から見てもそれは明らかなことだった。
— 佐左木俊郎 『黒い地帯』 青空文庫
『大毘盧遮那加持経』に、人の諸心性を諸動物に比べた中に、広大なる資財を思念するを竜心と名づけた。
— 田原藤太竜宮入りの話 『十二支考』 青空文庫
作例 · 標準
彼は先祖から受け継いだ莫大な資財を、慈善事業のためにすべて寄付した。
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「天下の資財を私物化するとは言語道断だ!」と反対派が激しく抗議した。
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国家の資財を適切に配分することが、時の政府の大きな課題であった。
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