労症
ろうしょう
名詞
標準
tabes
文例 · 用例
しかし、少数の学者や自分のような苦労症の人間がいくら骨を折って警告を与えてみたところで、国民一般も政府の当局者も決して問題にはしない、というのが、一つの事実であり、これが人間界の自然方則であるように見える。
— 寺田寅彦 『津浪と人間』 青空文庫
お若と云うのは、一輪の冬牡丹を凩に咲かす間もなく、その家で煩いついて、いわゆる労症の、果はどっと寝て、枕も上らないようになると、件の間夫の妹と称する、いずくんぞ知らん品川の女郎上り。
— 泉鏡花 『日本橋』 青空文庫
剰に、働盛りの若主人が、十年近く労症を煩つた末に死んで了つたので、多くもなかつた所有地も大方人手に渡り、仕方なしに、村の小児相手の駄菓子店を開いたといふ仕末で、もう其頃――私の稚かつた頃――は、誰も士族扱ひをしなかつた。
— 石川啄木 『刑余の叔父』 青空文庫
)手前方にても、八月十七日長女とゑ病死、(中略)、虚労症にて遂に下泉殆当惑罷在候。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
弥「疝気の小柄ツ腹(千|住の小塚原)と云つたら怒りやアがつた、跡から芳蔵の娘が労症だてえから、南瓜の胡麻汁を喰へつてえました。
— 三遊亭円朝 『にゆう』 青空文庫
弥「おや/\労症南瓜の胡麻汁つて。
— 三遊亭円朝 『にゆう』 青空文庫
昔の労症労症って云ったのは皆座って居る者に限って掛ったものですからね。
— 宮本百合子 『お久美さんと其の周囲』 青空文庫
「昔から、労症という病はあったのだ。
— 小川未明 『草原の夢』 青空文庫
作例 · 標準
彼は長年の不摂生がたたり、ついに労症と診断されてサナトリウムへ入院を余儀なくされた。
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昔の文学作品には、労症を患った薄幸のヒロインがよく登場する。
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ひどい咳が止まらず、村の医者に診てもらったところ労症の疑いがあると言われた。
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