控え室
ひかえしつ
名詞頻度ランク #25999 · 青空 76 例
標準
waiting room
文例 · 用例
その時に控え室となっていた教場の机の上にナイフでたんねんに刻んだいろいろのらく書きを見ていたら、その中に稚拙な西洋婦人の立ち姿の周囲にリリアン・ギッシュ、メリー・ピクフォードなどという名前が彫り込んであった。
— 寺田寅彦 『映画時代』 青空文庫
これは自分の買って出るような事件があるかないかを当たって見るので、ないとなるとフンといったような顔つきで同心控え室の片すみに陣取り、もう右門党のみなさまがたにはおなじみな、あのひげをぬく癖をあかずにくりかえしくりかえし、半日でも一日でも金看板のむっつり屋をきめ込むのがそのならわしでした。
— 青眉の女 『右門捕物帖』 青空文庫
「では、ひと寝入りするかな」 あごをなでなでお番所の控え室へはいろうとしたとき――、意気揚々と引き揚げてきたのは、あば敬とその一党です。
— 妻恋坂の怪 『右門捕物帖』 青空文庫
おなじ控え室の反対側で、母親と姉さんと思われるふたりの手で、薄茶色のスーツと、燕脂をきかせたレジメンタル・タイをととのえてもらっている柾生を見て、慶一はおどろいた。
— 第1章 ローラーコースター、1966年 『45回転の夏』 青空文庫
ネクタイを締めた受験生はけっこういるが、スーツ、それも長ズボンのスーツなど、その控え室では柾生のほかにはいなかった。
— 第1章 ローラーコースター、1966年 『45回転の夏』 青空文庫
四 傍屋の、狭くるしい薄ぎたない控え室へ、わたしが押えても止らぬ武者ぶるいに総身を震わせながら入って行くと、そこでわたしを迎えたのは、白髪あたまの老僕だった。
— ツルゲーネフ 『はつ恋』 青空文庫
すると突然、控え室のあけっぱなしのドア越しに、うちの下男のフョードルの姿が眼に映った。
— ツルゲーネフ 『はつ恋』 青空文庫
これでももとは――奥方様と立てられたものですけど」と彼女は、いやな笑い声を立てて言い添えて、――「背に腹は、とやら申しましてねえ」 父はうやうやしく夫人に一礼すると、控え室のドアまで腕を貸して送って行った。
— ツルゲーネフ 『はつ恋』 青空文庫
作例 · 標準
面接官を待つ間、応募者は静かな控え室で待機していた。
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劇場の楽屋には、出演者が休憩できる広々とした控え室があった。
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病院の診察室前には、患者が順番を待つための清潔な控え室が設けられている。
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