汲み取る
くみとる
動詞-五段-ラ行動詞-他動詞
標準
to draw (water)
文例 · 用例
胸膜炎で、たき出した番茶のような水を、胸へ針を突っこんで汲み取る患者も、トラホーム・パンヌスも、脚のない男も一つの病室にごた/\入りまじった。
— 黒島傳治 『氷河』 青空文庫
然し樹木の葉末を越して空が可成り広く見透せるので、時刻の推移を空の色の変化で汲み取る事が出来る。
— 岡本かの子 『阿難と呪術師の娘』 青空文庫
でもフランス娘は敏感で、とてもこちらの気持を直ぐ汲み取るわ。
— 岡本かの子 『母と娘』 青空文庫
その上若杉さんの罪悪観には、キリスト教的の分子が、よほど多量に含まれていた上に、すべての犯罪においても、人間的な動機を十分汲み取ることができたので、どうしても罪人を憎みきれなかったのでしょう。
— 菊池寛 『若杉裁判長』 青空文庫
それは白磁作りの古風なもので、彼はそれでもって初冬の太陽から水の滴りのような「孤寒」と「静思」とをそっと汲み取るのである。
— 薄田泣菫 『艸木虫魚』 青空文庫
彼は尚いくばくかの時を經、さらに經驗を積み重ねた上でなくては、そこに含まれるすべての意味を正しく汲み取ることは出來ない、自己の内部に正しく定置することは出來ない、さう思つたほどに多くのものをその二つから感じたのであつた。
— 島木健作 『生活の探求』 青空文庫
汲み取ることは今日が始めてだし、汚物の臭ひにもまだ慣れてゐなかつた。
— 島木健作 『續生活の探求』 青空文庫
若しも彼が何かの理由でそこから喜びを汲み取ることが出來なくなつたならば、彼はその主義を棄て去るのほかはないのだ。
— 島木健作 『續生活の探求』 青空文庫
標準
to understand (someone's feelings, etc.)