流し目
ながしめ
名詞
標準
sidelong glance
文例 · 用例
流眄、すなわち流し目とは、瞳の運動によって、媚を異性にむかって流し遣ることである。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
野蛮ですねえ」 と言わんばかり、ひたすら私の気に入られようと上品ぶって、ぶるっと胴震いさせたり、相手の犬を、しかたのないやつだね、とさもさも憐れむように流し目で見て、そうして、私の顔色を伺い、へっへっへっと卑しい追従笑いするかのごとく、その様子のいやらしいったらなかった。
— ―伊馬鵜平君に与える― 『畜犬談』 青空文庫
」とホームズは妙な笑みを浮かべて、依頼人に流し目を送る。
— THE ADVENTURE OF THE THREE STUDENTS 『三枚の学生』 青空文庫
そして事務長を流し目に見やって、ちょっとほほえんだその微笑には、さっきの微笑の愚かしさが潜んでいないのを信ずる事ができた。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
金看板のむっつり屋をきめこみながら、じろりと伝六に流し目をくれただけで、依然あごひげを抜いては探り、探ってはまた抜いていましたので、伝六はますますじれ上がって、いっそうつんけんといいました。
— 生首の進物 『右門捕物帖』 青空文庫
いぶかっている退屈男の方をじろりじろりと流し目に見眺めながら、矢場主英膳がやがてそこに取り出したのは、それらを引き出物の景物にするらしく、先ず第一に太刀がひと口、つづいて小脇差が二腰、飾り巻の弓が三張り、それに南蛮鉄の鉄扇五挺を加えて都合十一品でした。
— 仙台に現れた退屈男 『旗本退屈男 第七話』 青空文庫
踏まれたことを喜びでもするかのように、じいっと右門のほうをふり向いて、じいっとその流し目にとてもただでは見られないような、いわゆる口よりも物を言い、というその物をいわせたものでしたから、表へ出ると同時に何もかも知っていたか、伝六が少しにやにやしていいました。
— 青眉の女 『右門捕物帖』 青空文庫
少将はじろりと流し目に埃だらけの頭を見た。
— 大正六(一九一七)年 『茶話』 青空文庫
作例 · 標準
彼女は気になる相手に流し目を送った。
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彼の流し目は、何かを企んでいるようにも見えた。
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舞台役者は、流し目で観客の心を掴んだ。
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標準
flirtatious glance
作例 · 標準
バーで彼女が私に流し目を送ってきた。
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彼は流し目で女性を誘惑するのが得意だ。
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彼の流し目は、見る人をドキッとさせる魅力があった。
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