乙種
おつしゅ
名詞
標準
B-grade
文例 · 用例
乙種の科学者は、そう簡単にも片付けてしまわない。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
彼は海軍大學の乙種學生で、既に一人の子の父になつてゐた。
— 南部修太郎 『猫又先生』 青空文庫
どこでもええから貴様の好きな聯隊に入れてやる」 中学を出て福岡の市役所に出頭し、徴兵検査を早く受けたいと願ったら、吏員から五月蠅がられたので、母等と共に上京して鎌倉に居住し、麻布聯隊区に籍を移し、たしか乙種で不合格となったのを志願して無理にパスした。
— 夢野久作 『父杉山茂丸を語る』 青空文庫
当時の東京商業学校というは本と商法講習所と称し、主として商家の子弟を収容した今の乙種商業学校程度の頗る低級な学校だったから、士族|気質のマダ失せない大多数の語学校学生は突然の廃校命令に不平を勃発して、何の丁稚学校がという勢いで商業学校側を睥睨した。
— 内田魯庵 『二葉亭四迷の一生』 青空文庫
」乙種の農學校を二年まで行つた、ニツケルの縁の眼鏡をかけた青年の桐野が、黒川の相槌を打つた。
— 島木健作 『續生活の探求』 青空文庫
彼は遂に一台の高級クーペを買いこむと、簡単に乙種運転手の免状をとり、その翌日からは、東京市内は勿論のこと、横浜の本牧海岸、さては鎌倉から遠く小田原あたりへまでもドライブした。
— 海野十三 『西湖の屍人』 青空文庫
ただあの男は乙種の方です。
— 横光利一 『マルクスの審判』 青空文庫
そうして宮内省からの需めにかかるものを甲種とよび、その他の事蹟を乙種とよんで、共に材料を集める事になったが、残念な事にはかつてもいった如く廃藩の少し前に、三ノ丸が火災に罹って、藩庁の書類は悉皆焼失してしまった。
— 内藤鳴雪 『鳴雪自叙伝』 青空文庫
作例 · 標準
例句