鋲
びょう
名詞
標準
rivet
文例 · 用例
さうして、その空地や、新しく均らされた土の上には、亜鉛屋根だの、軒燈だの、白木の門などが出来て、今まで真鍮の鋲を打つたやうな星の光もどうやら鈍くなり、電気燈が晃々とつくやうになつた。
— 小島烏水 『亡びゆく森』 青空文庫
鋲の打ってない靴の底はずるずる赤土の上を滑りはじめた。
— 梶井基次郎 『路上』 青空文庫
その嘴が長いやっとこ鋏のようになって、その槓杆の支点に当るねじ鋲がちょうど眼玉のようになっている。
— 寺田寅彦 『夢』 青空文庫
深さ一メートルの四角なコンクリートの柱の頂上のまん中に径一寸ぐらいの金属の鋲を埋め込んで、そのだいじな頭が摩滅したりつぶれたりしないように保護するために金属の円筒でその周囲を囲んである。
— 寺田寅彦 『小浅間』 青空文庫
自分はその水中に右の人差し指を浸してちょっとその鋲の頭にさわってみた。
— 寺田寅彦 『小浅間』 青空文庫
そんなことを無意識に考えたためでもあろうか、この水準点ベンチマークの鋲の丸いあたまに不思議な愛着のようなものを感じてちょっとさわってみないではいられなかったのである。
— 寺田寅彦 『小浅間』 青空文庫
水圧|打鋲機は天井裏の暗がりを睨み上げたまま……。
— 夢野久作 『怪夢』 青空文庫
前なるお美津は、小鼓に八雲琴、六人ずつが両側に、ハオ、イヤ、と拍子を取って、金蒔絵に銀鋲打った欄干づき、輻も漆の車屋台に、前囃子とて楽を奏する、その十二人と同じ風俗。
— 泉鏡花 『南地心中』 青空文庫
作例 · 標準
古い橋は多くの鋲でしっかりと固定されていた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
作業員たちは鉄板を鋲で打ち付けていた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
革ジャンに装飾として鋲がたくさん付いている。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
ウィキペディア
鋲(びょう)とは、金属製の留め具の一種。スタッドともいう。例外的に金属製でないものもある。なお、「鋲」という文字は日本で形声によって生み出された国字である。日本列島において鋲留め技法の伝来は古く、発見されている最初期のものとして古墳時代の帯金式甲冑(板甲・短甲とも)にすでに見られる。
出典: 鋲 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0