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弦月

げんげつ
名詞
1
標準
half-moon
文例 · 用例
天の一方には弦月が雲間から寒い光を投げて直下の海面に一抹の真珠光を漾わしていた。
寺田寅彦 札幌まで 青空文庫
さて大学生諸君、その晩空はよく晴れて、金牛宮もきらめき出し、二十四日の銀の角、つめたく光る弦月が、青じろい水銀のひかりを、そこらの雲にそそぎかけ、そのつめたい白い雪の中、戦場の墓地のように積みあげられた雪の底に、豚はきれいに洗われて、八きれになって埋まった。
宮沢賢治 フランドン農学校の豚 青空文庫
湖の一|端は、舟を松蔭に描いて、大弦月の如く輝いた。
泉鏡太郎 十和田湖 青空文庫
『矢張今夜十一|時半出帆の弦月丸で?
押川春浪 海島冐檢奇譚 海底軍艦 青空文庫
『何んと奇妙ではありませんか、これ等が天の紹介とでも云ふものでせう、實は私の妻子も、今夜の弦月丸で日本へ皈國ますので。
押川春浪 海島冐檢奇譚 海底軍艦 青空文庫
第二回 魔の日魔の刻送別會――老女|亞尼――ウルピノ山の聖人――十月の祟の日――黄金と眞珠――月夜の出港 それから談話にはまた一段の花が咲いて、日永の五|月の空もいつか夕陽が斜に射すやうにあつたので、私は一先づ暇乞せんと折を見て『いづれ今夜弦月丸にて――。
押川春浪 海島冐檢奇譚 海底軍艦 青空文庫
頓て、此集會も終ると、十|時間近で、いよ/\弦月丸へ乘船の時刻とはなつたので、濱島の一家族と、私とは同じ馬車で、多の人に見送られながら波止塲に來り、其邊の或茶亭に休憇した、此處で彼等の間には、それ/\袂別の言もあらうと思つたので、私は氣轉よく一人離れて波打際へと歩み出した。
押川春浪 海島冐檢奇譚 海底軍艦 青空文庫
』と暫時私の顏を眺めて居つたが『あの、妾の奧樣と日出雄樣とは今夜の弦月丸で、貴方と御同道に日本へ御出發になる相ですが、それを御|延べになる事は出來ますまいか。
押川春浪 海島冐檢奇譚 海底軍艦 青空文庫
作例 · 標準
澄み渡った夜空に、鋭く研ぎ澄まされた刀のような弦月が静かに浮いている。
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「今夜は綺麗な弦月だね。満月よりもどこか寂しげで趣があるよ」
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弦月の光に照らされて、夜の森がうっすらと幻想的な青色に染まった。
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