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余り物

あまりもの
名詞
1
標準
leftovers
文例 · 用例
一體父は、余り物事に頓着せぬ、おつとりした、大まかな質でありながら、金といふ一段になると、體中の神經がピリ/\響を立てて働くかと思はれるばかり、遣口が猛烈となる。
三島霜川 平民の娘 青空文庫
食を頒けるときも強壮者が美味をとり老弱者に余り物を与えるのが匈奴のふうであった。
中島敦 李陵 青空文庫
『ホラ……余り物ば遣るぞ』 と云うて蒲鉾小舎の入口に乾いて在る面桶に半分ばかり入れてやりましたので、非人はシキリに押頂いておりましたが、暫くしてから行ってみますと、喰うたと見えて面桶が無い。
夢野久作 近世快人伝 青空文庫
もっとも余り物質的の名誉を重んずる夫人の性質も極端だが、それだけにまた儕輩に群を抜いて、上流の貴婦人に、師のごとく、姉のごとく、敬い尊ばれている名誉を思え、七歳の年紀から仏蘭西へ行って先方の学校で育ったんだ。
泉鏡花 湯島詣 青空文庫
この時代でも、余り物に凝り過ぎると馬鹿か気違いになると云ったのであるが、多左衛門も絵馬の道楽に凝り過ぎて、殆ど気違いのようになってしまったらしい。
正雪の絵馬 半七捕物帳 青空文庫
とほき出し、小六ヶしい英単語を会話の中へ加へて、どうだ解るまいと悸かすのだが、その発音と素振が余り物々しく技巧的過ぎて解らず、私は英語は嫌ひで出来ないのだから文句の中にそれを挿入せずに喋舌つて呉れとをがんだ。
牧野信一 文学的自叙伝 青空文庫
静緒の驚駭は謂ふばかり無く、「あれ、如何が遊ばしました」「いえ、なに、私は脳が不良ものですから、余り物を瞶めてをると、どうかすると眩暈がして涙の出ることがあるので」「お腰をお掛け遊ばしまし、少しお頭をお摩り申上げませう」「いえ、かうしてをると、今に直に癒ります。
尾崎紅葉 金色夜叉 青空文庫
質帝隷居士、百味の食を作り、清僧を請じ、余り物もてこの六比丘を請ぜしに、油と塩で熬た魚をくれぬが不足だ。
鶏に関する伝説 十二支考 青空文庫
作例 · 標準
私は毎日余り物について考えている。
余り物という言葉は日本語で重要だ。
彼は余り物の意味を理解している。
この文には余り物が含まれている。