残り
のこり
名詞名詞-の形容詞頻度ランク #2026 · 青空 2473 例
標準
remainder
文例 · 用例
……対象の知れぬ寂しみ神様はつまらぬものゝみをつくつた盥の底の残り水古いゴムマリ十能が棄てられました雀の声は何といふ生唾液だ!
— 中原中也 『(ツツケンドンに)』 青空文庫
絵葉書屋へはいったら一面に散らした新年のカードの中には売れ残りのクリスマスカードもあった。
— 寺田寅彦 『まじょりか皿』 青空文庫
有難しとボーイに礼は云うて早速頂戴するに半分ばかりにして胸つかえたれば勿体なけれど残りは窓から外へ投げ出してまた横になれば室内ようやく暗く人々の苦にせし夕日も消えて甲板を下り来る人多くなり、窮屈さはいっそう甚だしけれど吾一人にもあらねば致し方もなし。
— 寺田寅彦 『東上記』 青空文庫
その後数ヶ月たって後にまた残りの半分の舌がいけなくなった。
— 寺田寅彦 『追憶の医師達』 青空文庫
残りは巾着へ、チャラ/\と云うも冬の音なり。
— 寺田寅彦 『高知がえり』 青空文庫
流された残り湯が湯気となつて立ち、 昔ながらの真つ黒い武蔵野の夜です。
— 中原中也 『山羊の歌』 青空文庫
多分この乾草は、軍に献納した馬糧の残りであらう。
— 葉山嘉樹 『氷雨』 青空文庫
獣のいのちの名残りにしてそれには淡く塩辛いのもあり、いくらか甘くて――」 といいかけたとき、女は急いで袖を自分の鼻口に当て手を差し出して止めた。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫