荒ぶる神
あらぶるかみ
表現名詞
標準
malevolent god
文例 · 用例
かくよさしまつりし国内に、荒ぶる神たちをば、神訊はしに訊はし給ひ、神掃ひに掃ひたまひて、発言ひし磐根・木根立ち、草の隻葉をも言封めて……天|降しよさしまつりき。
— 折口信夫 『日本文学における一つの象徴』 青空文庫
手児呼坂・筑紫の荒ぶる神・姫社の神などの、人|殺る者は到る処の山中に、小さな常夜の国を構へて居たことゝ察せられる。
— 異郷意識の起伏 『妣が国へ・常世へ』 青空文庫
姫社郷の山途川の門(川口か)の西に、荒ぶる神が居て、道行く人をとり殺すので、其訣を占ふと、筑前宗像郡の人|珂是胡に、自分を斎はせれば、穏かにならうとあつた。
— 折口信夫 『幣束から旗さし物へ』 青空文庫
ところがつい先日のことだが、人見角造と云って平作の長女のムコで三百代言をしている奴が訪ねてきての話によると、どうやら近ごろは平作のこの心境までぐらついてきたらしいぞ」 天心堂は荒ぶる神がゴセンタクをくだすようにカッと目をむいて語りつづける。
— その二十 トンビ男 『明治開化 安吾捕物』 青空文庫
生蛮人を畏き神と称した例はあるから、神とおにとの区劃がはつきりすれば、かう言ふ荒ぶる神は、やはり鬼の部に這入つて来る事になつたのであらう。
— 折口信夫 『信太妻の話』 青空文庫
門の前まで達也さんに送っていただきましたが、帰ってみると零時ちょッと過ぎていました」「庭に物音をおききになりませんでしたか」「疲れてグッスリねましたので、目がさめるまで何一つ覚えがありません」 これも亦荒ぶる神の親類筋のようなすさまじさ。
— その三 魔教の怪 『明治開化 安吾捕物』 青空文庫
ここに諸の神たちまた思金の神答へて白さく、「雉子名鳴女一一を遣はさむ」とまをす時に、詔りたまはく、「汝行きて天若日子に問はむ状は、汝を葦原の中つ國に遣はせる所以は、その國の荒ぶる神たちを言趣け平せとなり。
— 校註 古事記 『古事記』 青空文庫
かれその横刀を受け取りたまふ時に、その熊野の山の荒ぶる神おのづからみな切り仆さえき。
— 校註 古事記 『古事記』 青空文庫
作例 · 標準
私は毎日荒ぶる神について考えている。
荒ぶる神という言葉は日本語で重要だ。
彼は荒ぶる神の意味を理解している。
この文には荒ぶる神が含まれている。