御血
おんち
名詞
標準
blood of Christ (Eucharist)
文例 · 用例
貴方様の御血脈、それが禁厭になりますので、お手に釵の鳥をばお持ち遊ばされて、はい、はい、はい。
— 泉鏡花 『伯爵の釵』 青空文庫
なぜおかえし申したかって申しましてね……若先生が音丸家の御血統で、あの鼓を御覧になりたいとおっしゃったならばこんないい機会は……」 さては私はまだ鼓を見ないことになっているのだな……と思って未亡人の顔を見た。
— 夢野久作 『あやかしの鼓』 青空文庫
この御嬢さんは音楽家さ」「その通りでございます、ホームズ先生、私は音楽を教えておりますの」「それも田舎ででしょう、――あなたの御血色では、――」「そうです。
— コナン・ドイル 『自転車嬢の危難』 青空文庫
貴方様の御血脈、其が禁厭に成りますので、お手に釵の鳥をばお持ち遊ばされて、はい、はい、はい。
— 泉鏡花 『伯爵の釵』 青空文庫
久う御目もじ致さず候中に、別の人のやうに総て御変り被成候も、私には何とやら悲く、又|殊に御顔の羸、御血色の悪さも一方ならず被為居候は、如何なる御疾に候や、御見上げ申すも心細く存ぜられ候へば、折角御養生|被遊、何は措きても御身は大切に御厭ひ被成候やう、くれぐれも念じ上候。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
天っ晴れ神君御血筋の御名君!
— 千代田城へ乗り込んだ退屈男 『旗本退屈男 第十一話』 青空文庫
公は至っての御血筋思い、甚だこれを不憫に思召されて、忽ち書き与えたのが次のごとき御墨付です。
— 三河に現れた退屈男 『旗本退屈男 第五話』 青空文庫
相当な僧ではだれが残っているか」 こうお言いになる御様子にも、自制しておいでになるのであろうが、御血色もまったくないようで、涙がとまらず流れているお顔を、ごもっともなことであると大将は悲しく見た。
— 御法 『源氏物語』 青空文庫