在り処
ありか
名詞
標準
location (of something)
文例 · 用例
人間は何と己れの心の在り処を自ら知らぬものかと、今にして驚くの外はない。
— 中島敦 『斗南先生』 青空文庫
しきりにシカメ面をして涙を拭う真似をしていながら、鼻だけはノホホンとしているために見物には何の感動をも与え得ないヘッポコ役者の表現法とは、その根底の在り処が違うのであります。
— 夢野久作 『鼻の表現』 青空文庫
が、昼間舟の在り処を見定めて、夜行って見ると、舟は何人かが乗り去ったとみえて影もなく、激しい怒涛が暗い岸の砂を噛んでいるだけだった。
— 菊池寛 『船医の立場』 青空文庫
彼は、敵の在り処を突き止めると、小躍りしながら、すぐ京を立って、伏見から三十石で大坂へ下った。
— 菊池寛 『仇討三態』 青空文庫
むろん彼女は動脈や静脈の在り処は承知していた。
— 一つの追憶 『勇子』 青空文庫
筆者がうるさいほど注でおしゃべりを繰り広げているのは、資料の在り処をせっせと示しておくことで、次に歴史をたどろうとする人の道案内ができないかと考えているのが一つの理由である。
— 富田倫生 『パソコン創世記』 青空文庫
耳の奥の小さな金の鈴が、新しい可能性の在り処に反応して鳴りはじめると、巨大な幼児はアドレナリンを亢進させてその場を見極めようとしゃにむに這い回った。
— 富田倫生 『パソコン創世記』 青空文庫
此は必、祭儀の必要から出来たもので、神の在り処でないであらう。
— 折口信夫 『琉球の宗教』 青空文庫
作例 · 標準
私は毎日在り処について考えている。
在り処という言葉は日本語で重要だ。
彼は在り処の意味を理解している。
この文には在り処が含まれている。