王朝
おうちょう
名詞頻度ランク #10695 · 青空 559 例
標準
dynasty
文例 · 用例
たとえば我が王朝の歌人|在原業平は、日本無比な情熱的な恋愛詩人で、かつ藤原氏の専横に鬱憤しつつ、常に燃ゆる反感を抱いていた志士であり、あたかも独逸の詩人ハイネに比すべき人であったが、彼の和歌はそれ程でなく、人麿や西行に比し、二流であることを免かれない。
— 萩原朔太郎 『詩の原理』 青空文庫
(後記)王朝時代の末期になつて、文化の爛熟による人間の官能と情感がいやが上にも発達し、現実的には高度の美意識による肉的なものを追ひ求める一方、歓楽極まつて哀愁生ずる譬へ通り、人々、省己嫌厭の不安から崇高な求道の志を反比例に募らせる。
— 岡本かの子 『老主の一時期』 青空文庫
床の一隅、幽欝な鉛製の八つ橋の角々に、王朝時代の情熱を想はせる燕子花。
— 岡本かの子 『花は勁し』 青空文庫
こんなお皿が、二つも三つも並べられて食卓に出されると、お客様はゆくりなく、ルイ王朝を思い出す。
— 太宰治 『女生徒』 青空文庫
佛蘭西はブルボン王朝の末年の腐敗がアレ程になりながら、一面ルーソー、ヴォルテール、モンテスキュー等の思想が新生活の準備をした爲めに、滅亡とならずして革命となり、更に新しき佛蘭西が生れ出た。
— ‘V NAROD’ SERIES’ 『A LETTER FROM PRISON』 青空文庫
この不可思議にしてはかられざる自然の脅威に面して、王朝時代の人はいかに恐怖したことであろう。
— 田中貢太郎 『日本天変地異記』 青空文庫
後世からは、和歌連歌に男女想思の情を通わして、日もこれ足りないように当時の文華に酔うていたと思われる王朝時代の人人も、そうした地震に脅かされる傍、火に脅かされ、風に脅かされた。
— 田中貢太郎 『日本天変地異記』 青空文庫
それは王朝時代には僻遠の地として、武蔵、相模の名で大掴みに記されていたものが、文化の発生と共に細かなことまで記される余裕ができたためか、それとも武蔵、相模方面の活動期になっていたのに偶然に遭遇したためであるか。
— 田中貢太郎 『日本天変地異記』 青空文庫
作例 · 標準
例句