奸黠
かんかつ
形容動詞
標準
cunning
文例 · 用例
また鼠だ、奸黠なる鼠の豫言者よ、小畜よ。
— 泉鏡太郎 『間引菜』 青空文庫
あれ以来、ますます人相にも奸黠の度を加えてきた、セルカークを憫むようにながめている。
— 地軸二万哩 『人外魔境』 青空文庫
三伝が生きて――もしそうだとしたら、たぶんあるにちがいない奸黠な綾のなかに、船場の遺書も自分の苦悶も、みな筋書のようにして織り込まれているのではないだろうか) と、いつか彼には、莫迦げたその物語が光明になるのではないかと信じられてきた。
— 小栗虫太郎 『地虫』 青空文庫
ラサリーリョ少年が奸黠な座頭の手引きとなって連れて行かれる途中で、橋飾りの牡牛の石像に耳をつけて聞けばどえらい音がしているといって、座頭はいきなり少年の頭を石像にぶっつけたのである。
— ――黙子覚書―― 『夢は呼び交す』 青空文庫
わしはあらゆる社会の最も善良な部分――没落した家の子供達とか女役者とか奸黠な悪人とか佞人とか空威張をする人間とか――を歓待した。
— LA MORTE AMOUREUSE 『クラリモンド』 青空文庫
陰険だとか奸黠だとかいう言葉は不用になって、至る所バッカスのお祭りだ。
— 豊島与志雄 『微笑』 青空文庫
そこでこういうものをもって人を欺いて金を取る奸黠な手段がこの仏教の盛んなチベット国において行われて居るというのは実に奇態である。
— 河口慧海 『チベット旅行記』 青空文庫
権謀外交の本家本元であり、奸黠老獪外交の本家本元ではありながらも、さすがに本館奥まったこの応接間近くは森閑として咳の音一つ聞えず、表を通る廊下の跫音や、よく日本の役所に見るような人の往来の慌しげな気配なぞは少しも動いてはいなかった。
— 橘外男 『ナリン殿下への回想』 青空文庫
作例 · 標準
その商人は、奸黠な手口で多くの顧客を騙した。
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奸黠な計画を立て、ライバルを出し抜こうとしたが、結局失敗に終わった。
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彼の悪賢い笑顔は、その奸黠な性格を物語っていた。
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「あの人のやり方、ずる賢くてちょっと怖いよね。奸黠ってこういうことかな?」
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