寛闊
かんかつ
形容動詞名詞
標準
generous
文例 · 用例
私としては、従来のものを一新しようといふ新短歌作者等が、どうしていつそ寛闊な様式――新体詩様式に到らないのか寧ろ不思議である。
— 中原中也 『新短歌に就いて』 青空文庫
二年振りで横浜へ上陸して、埠頭から停車場へ向かう途中で寛闊な日本服を着て素足で歩いている人々を見た時には、永い間カラーやカフスで責めつけられていた旅の緊張が急に解けるような気がしたが、この心持は間もなく裏切られてしまわねばならなかった。
— 寺田寅彦 『電車と風呂』 青空文庫
よく浴衣の模様などに、鎌の絵と、○と、ぬの字を染め抜いてかまわぬと判じさせるのがありますが、模様としては元禄ぶりの寛闊な趣を見せてなかなか面白いものですが、それを生活方針として世の中に持ち込まれたら、誰もかまわぬわけにはゆきますまい。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
天鵞絨の腰掛けへの腰の埋み加減、寛闊な足の踏みはだかり加減も気に入るように調節した。
— 岡本かの子 『食魔に贈る』 青空文庫
薄色縮緬の頭巾目深に、唐草模様の肩掛を被て、三枚|襲の衣服の裾、寛闊に蹴開きながら、衝と屑屋の身近に来り、冷然として、既に見えざる車を目送しつつ、物凄き笑を漏らせり。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
かの女の神経は、嘘と知りつつ、自由で寛闊になり、そしてわくわくとのぼせて行った。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
手の利かねば、割膝にわが小さき体|引挟みて、渋面つくるが可笑とて、しばしば血を吸いて、小親来て、わびて、引放つまでは執念く放たざりし寛闊なる笑声の、はじめは恐しかりしが、果は懐しくなりて、そと後より小さき手に目隠して戯れたりし、日数もなく、小六は重き枕に就きつ。
— 泉鏡花 『照葉狂言』 青空文庫
この寛闊な気象は富有な旦那の時代が去って浅草生活をするようになってからも失せないで、画はやはり風流として楽んでいた、画を売って糊口する考は少しもなかった。
— ――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド―― 『淡島椿岳』 青空文庫
作例 · 標準
彼の寛闊な性格は、周りの人々をいつも安心させた。
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その王は、国民に対して寛闊な処置を施したため、広く敬愛された。
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この公園は非常に寛闊としており、多くの人々がリラックスできる空間となっている。
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