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屈託のない

くったくのない
表現形容詞
1
標準
carefree
文例 · 用例
食うものばかりではない、見るもの聞くものまでがことごとく腹にたまって不消化を起こす自分などのような胃の弱い人間には、この男のような屈託のない顔は一生勉強してもとてもできそうもない。
寺田寅彦 破片 青空文庫
二十五といへば稍婚期遅れの方だが、しかし清潔に澄んだ瞳には屈託のない若さがたたへられてゐて、京都で見た頃まだ女学校へはいつたばかしであつたこのひとの面影も両の頬に残つて失はれてゐず、凛とした口調の中に通つてゐる弟への愛情にも、素直な感傷がうかがはれた。
織田作之助 木の都 青空文庫
が、今、自動車に乗っているアメリカの女性たちの屈託のない明るさを見ると、明るいとか陽気にとか、太陽の光の下で――などという形容詞が、うかつに使えぬような気がして、ふと思えば、自分もまた、この陰欝な清閑荘の建物にふさわしい人間かも知れないと、気が滅入ってしまった。
織田作之助 土曜夫人 青空文庫
なぞと考えまわす中に、元来屈託のない平馬は、いよいよ気安くなって五六本を傾けた。
夢野久作 斬られたさに 青空文庫
それは屈託のない澄んだ声であつた。
田中貢太郎 黒い蝶 青空文庫
これも四十五六枚の短篇であり、書き終るまで案外の日数を要し、久し振りの慣れぬ東京生活で困つたことばかりが多かつたが、作そのものに対しては珍らしく屈託のない明るさで、歌ふが如く、自由に、愉快に処理することが出来た。
「吊籠と月光と」その他 昭和五年に発表せる創作・評論に就て 青空文庫
碁の相手の娘は、今夜はこちらで泊まるといって若々しい屈託のない話をしながら寝てしまった。
空蝉 源氏物語 青空文庫
全日本の流行の粋をそぐった男女の群が、まるで自分の邸内でも歩いているように、屈託のない足どりでプロムナードを楽しんでいる時刻だ。
平林初之輔 犠牲者 青空文庫
作例 · 標準
彼女の屈託のない明るさは、周りの人々を元気づける。
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無邪気で屈託のない子供たちの声が、公園に響き渡っていた。
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あのベテラン俳優は、いつまでも屈託のない少年のような瞳をしていた。
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屈託のない(くったくのない) — 幻辞.com