大波
おおなみ
名詞頻度ランク #33486 · 青空 402 例
標準
billow
文例 · 用例
たちまち、ざぶりと大波が押し寄せ、その内気な遭難者のからだを一呑みにして、沖遠く拉し去った。
— 太宰治 『一つの約束』 青空文庫
それから尾根を伝わって、下り気味になる、ちょいちょい小さく尖った山稜は、大波の間に、さざ波をだぶだぶ打ち寄せたようで、爪先が上ったり下ったりする、石の皺には、黄花の石楠花が、ちらほら咲いている、この花の弁で承けた霧の雫を吸ったときは、甘酸っぱい香気で、胸が透いた。
— 小島烏水 『谷より峰へ峰より谷へ』 青空文庫
大波の時には、二三十|尋の底でもひどく揺れるが、少しの波ならば、潜航艇にでも乗って、それくらい沈めば、もう動揺は感じなくなります。
— 寺田寅彦 『夏の小半日』 青空文庫
波が浜へ打ち上げてから次の波が来るまでの時間は時によっていろいろですが、私が相州の海岸で計ったのでは、波の弱い時で四五秒ぐらい、大波の時で十四五秒ぐらいでした。
— 寺田寅彦 『夏の小半日』 青空文庫
三ツ巴の大波瀾を予期した江戸ッ児連が中村座に雪崩れ込んで…… =(F・I)芝居小屋 大人気大入の平土間。
— 山中貞雄 『中村仲蔵』 青空文庫
また何のためにそんなに大勢のしかかつて來たのか分らないが、何しろ重さで息が止まりさうに苦しいのと、大波が眞向から押しかぶさつてくるやうな恐ろしさとだ。
— 南部修太郎 『自分の變態心理的經驗』 青空文庫
起伏あたかも大波のごとく打続きて、いつ坦ならむとも見えざりき。
— 泉鏡花 『龍潭譚』 青空文庫
先年|小田原の浜べで大波の日にヘルムホルツの共鳴器を耳に当て波音の分析を試みたことがあったが、かなりピッチの高い共鳴器で聞くとチリチリチリといったように一秒間に十回二十回ぐらいの割合で断続する轢音が聞こえる、それがいくらかこの蝗群の羽音に似通っているのである。
— 寺田寅彦 『映画雑感(1)』 青空文庫
作例 · 標準
例句
ウィキペディア曖昧さ回避
大波 巨大波 大波 (駆逐艦) - 大日本帝国海軍所属の駆逐艦 大波 (福島市) - 福島県福島市の地名。 おおなみ 海上自衛隊所属の護衛艦 おおなみ (護衛艦・初代) おおなみ (護衛艦・2代)
出典: 大波 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0