木札
きふだ
名詞
標準
wooden tag
文例 · 用例
小さい石祠がある、屋根には南無妙法蓮華経四千部と読まれた、大日如来と書いた木札が建ててある、私たちの一行より、二十日も前に登山した土地測量技師や、昨年登山した東京の人たち、山麓|蘆安村でよく聞く名の森本某、名取某の名刺が散らばっている。
— 小島烏水 『白峰山脈縦断記』 青空文庫
それと隣って、一段高く梯子段を上ったところに、浅間神社を勧請した離屋が、一屋建ててあり、紀伊殿御祈願所の木札や、文化年間にあげたという、太々神楽の額や、天保四年と記した中山道深谷宿、近江屋某の青銭をちりばめた奉納額などがあった。
— 小島烏水 『不尽の高根』 青空文庫
一寸珍らしいと思ふのは此道の兩側の色々の樹木に木札がぶら下げてあつて、それに樹の名前が書いてあることである。
— 寺田寅彦 『伊香保』 青空文庫
それ等の上に小さな木札をひつかける、と、もうそれを引つ込めません。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『夢』 青空文庫
島の人々は、遍路たちに夏蜜柑を籠に入れ道ばたに置き一ツ二銭とか三銭の木札を傍に立てゝ売るのだが、いまは、蜜柑だけがなくなって金が入れられていないことが多い。
— 黒島傳治 『海賊と遍路』 青空文庫
左右を見定めて、鍋を片手に乗らうとすると、青森行――二|等室と、例の青に白く抜いた札の他に、踏壇に附着いたわきに、一|枚思懸けない真新い木札が掛つて居る……臨時運転特別車但し試用一|回限り。
— 泉鏡太郎 『銀鼎』 青空文庫
もらった鉢にさしてある木札で始めて知った。
— 寺田寅彦 『病室の花』 青空文庫
そして枕もとの花鉢をのぞき込んで、葉陰にかくれた木札を見つけ、かなで書いた花の名を一つ一つ大きな声で読み上げた、その読み方がおかしいので皆が笑った。
— 寺田寅彦 『病室の花』 青空文庫
作例 · 標準
神社の境内に、参拝客の願い事が書かれた色とりどりの木札が吊るされている。
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下町の銭湯の暖簾をくぐると、今でも使い込まれた木札の下駄箱が迎えてくれる。
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伝統的な家屋の軒先には、家主の名前を力強い筆致で記した木札の表札が掲げられていた。
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老舗の酒蔵の前には、今年の新酒が出来上がったことを知らせる杉玉と木札が立てられた。
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ウィキペディア
木札(きふだ)は、木材の板 に文字を刻んだり、書かれた物である。
出典: 木札 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0