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木の暗

このくれ
名詞
1
標準
shade under a tree in full leaf
文例 · 用例
町外れから、曲り拗ねった路や、立木の暗い下を迂路ついて、与平治茶屋まで来た。
小島烏水 雪中富士登山記 青空文庫
○春されば樹の木の暗の夕月夜おぼつかなしも山陰にして 〔巻十・一八七五〕 作者不詳 作者不詳。
斎藤茂吉 万葉秀歌 青空文庫
○天の原富士の柴山木の暗の時移りなば逢はずかもあらむ 〔巻十四・三三五五〕 東歌 これは駿河国歌で相聞として分類している。
斎藤茂吉 万葉秀歌 青空文庫
「天のはら富士の柴山木の暗の」までは「暮」(夕ぐれ)に続く序詞で、空に聳えている富士山の森林のうす暗い写生から来ているのである。
斎藤茂吉 万葉秀歌 青空文庫
木の暗の繁き尾の上をほととぎす鳴きて越ゆなり今し来らしも 〔巻二十・四三〇五〕 大伴家持 大伴家持が霍公鳥を詠んだもので、鬱蒼と木立の茂っている山の上に霍公鳥が今鳴いている、あの峰を越して間も無く此処にやって来るらしいな、というので、気軽に作った独詠歌だが、流石に練れていて旨いところがある。
斎藤茂吉 万葉秀歌 青空文庫
が、塩崎の官舎をその車夫のひとりが、小蘇州胡同といふ名の並木の暗い住宅町に見つけ出してくれた。
犬養健 南京六月祭 青空文庫
街頭へ出た時、並木の暗い緑が、今度は静かな院長室の延長のやうに思はれた。
犬養健 亜剌比亜人エルアフイ 青空文庫
その下に古い樋か何かあるだらう」 平次の言葉を待つまでもなく、石臼の下には一枚板があつて、それを擧げると、その下は大きな木の暗渠――昔は坂上の水を引いたらうと思ふやうなのが現れました。
黒い巾着 錢形平次捕物控 青空文庫
作例 · 標準
夏の午後の強い日差しを避けて、木の暗このくれ)で一休みした。
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うっそうと茂る木の暗このくれ)には、ひんやりとした空気が漂っている。
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森の奥深く、木の暗このくれ)に潜む小さな祠を見つけた。
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2
標準
summer
作例 · 標準
木の暗このくれ)の時季になると、せみの声が一段と激しくなる。
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万緑が野山を覆う木の暗このくれ)は、生命の輝きに満ちている。
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木の暗このくれ)を渡る風が、火照った肌に心地よい。
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