慈童
じどう
名詞
標準
noh mask resembling a dignified youth
文例 · 用例
「ああ、串戯じゃない――店ざらしの福助の置物という処が、硝子箱の菊慈童と早がわりをしているんだ。
— 泉鏡花 『卵塔場の天女』 青空文庫
しかしあの目の細い所などは寧ろ菊慈童にそっくりだった。
— 芥川龍之介 『滝田哲太郎氏』 青空文庫
周の穆王が美少年|慈童の、紅玉を薄紙で包んだような、玲瓏とした容貌を眺めた時、後室三千の美姫麗人が、芥のように見えたということである。
— 国枝史郎 『あさひの鎧』 青空文庫
おととい、大書院いちめんの襖に、菊の図を構想し、さらに渓流のそばに菊慈童を配すつもりで、その容貌に腐心していると――いつのまにか秀吉がうしろに来て眺めていた。
— 第十一分冊 『新書太閤記』 青空文庫
(――ああ、この顔だ) かれは、幾日も幾日も、下描きしては描き直していた菊慈童の相貌を――生きているその顔を――いま目に見たような気がしたのである。
— 第十一分冊 『新書太閤記』 青空文庫
「スル スル スル」とじどうしやが はしつてきましたが、あめくんに であふと すつかり ぬれてしまひました。
— 村山籌子 『あめくん』 青空文庫
そのとき、もんのそとに、じどうしゃのとまるおとがしました。
— 江戸川乱歩 『かいじん二十めんそう』 青空文庫
足おとのしないようにかけだして、もんのそとへでてみると、大がたのじどうしゃがとまっていました。
— 江戸川乱歩 『かいじん二十めんそう』 青空文庫
作例 · 標準
能舞台に飾られた慈童の面は、神秘的な雰囲気を醸し出していた。
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この寺には、慈童の伝説が語り継がれている。
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慈童の面は、若々しさと高貴さを併せ持つ表情が特徴だ。
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