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一擲

いってき
名詞動詞-サ変動詞-他動詞
1
標準
casting off
文例 · 用例
元来戦争其ものが已に一つの大博奕であるからと云ふ訳でも無からうが、梟盧一擲と云ふ冒険的思想は、戦争にも博奕にも通じた同一の根本思想である。
幸田露伴 侠客の種類 青空文庫
主人公の老富豪が取引所の柱の陰に立って乾坤一擲の大賭博を進行させている最中に、従僕相手に五十銭玉一つのかけをするくだりがある。
寺田寅彦 映画雑感(4) 青空文庫
乾坤一擲という言葉はこんな場合に使ってはいけないだろうが、自分にはそういう言葉が適切に思い出される。
寺田寅彦 LIBER STUDIORUM 青空文庫
乾坤一擲の意気でありました。
太宰治 おしゃれ童子 青空文庫
それも、つまらぬ小細工ばかり弄して、男らしい乾坤一擲の大陰謀などは、まるで出来ない。
太宰治 新ハムレット 青空文庫
梁肉を貪り喰ひ、酒緑燈紅の間に狂呼して、千金一擲、大醉淋漓せずんば已まざるが如きは、豪快といへば豪快に似たれども、實は監獄署より放免せられたる卑漢が、渇し切つたる娑婆の風味に遇ひたるが如く、十二分に歡をすだけ、其の状寧ろ憫む可く悲しむ可くして、寒酸の氣こそ餘り有れ、重厚のところは更に無いのである。
幸田露伴 努力論 青空文庫
はじめ蝶吉と歌枕で逢曳の重なる時分、神月は玉司子爵の婿君であったから、一擲千金はその難しとせざる処、蝶吉が身を苦界から救うのはあえて困難な事ではなかった。
泉鏡花 湯島詣 青空文庫
自から稱す、汽車の通ぜざりし頃は、車夫を業とし、東京まで二日半にて走りつき、得たる賃錢を紅樓に一擲して豪遊せしも、すでに一炊の夢に歸しぬ。
大町桂月 常磐の山水 青空文庫
作例 · 標準
「彼は全財産を一擲して、倒産寸前だった故郷の工場を買い取った」
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「乾坤一擲の勝負に出たが、残念ながら運命の女神は彼に微笑まなかった」
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「長年温めてきたアイデアに全てを一擲する覚悟で、彼は会社を辞めて独立した」
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