力餅
ちからもち
名詞
標準
fortifying mochi
文例 · 用例
……それよりして、倶利伽羅に掛る、新道天田越の峠で、力餅を……食べたかつたが澁茶ばかり。
— 泉鏡太郎 『麻を刈る』 青空文庫
いや、そんな事より、力餅さへ食はぬ二人が、辨當のうまさうなのに、ごくりと一所に唾をのんでお腹が空いて堪らない。
— 泉鏡太郎 『麻を刈る』 青空文庫
生芋の欠片さへ芋屋の小母さんが無代では見向きもしない時は、人間よりはまだ氣の知れない化ものゝ方に幾分か憑頼がある、姑獲女を知らずや、嬰兒を抱かされても力餅が慾しいのだし、ひだるさにのめりさうでも、金平式の武勇傳で、劍術は心得たから、糸七は、其處に小提灯の幽靈の怖れはなかつた。
— 泉鏡花 『遺稿』 青空文庫
ところで、峠の茶屋連中、山家ものでも商人は利に敏い――名物の力餅を乾餅にして貯えても、活計の立たぬ事に疾く心着いて、どれも竹の橋の停車場前へ引越しまして、袖無しのちゃんちゃんこを、裄の長い半纏に着換えたでござります。
— 泉鏡花 『星女郎』 青空文庫
(時が時、折が折なんですから、実は何にも言出しはしませんでしたが、その日、広土間の縁の出張りに一人腰を掛けて、力餅を食べていた、鳥打帽を冠って、久留米の絣を着た学生がありました。
— 泉鏡花 『星女郎』 青空文庫
生芋の欠片さえ芋屋の小母さんが無代では見向きもしない時は、人間よりはまだ気の知れない化ものの方に幾分か憑頼がある、姑獲女を知らずや、嬰児を抱かされても力餅が慾しいのだし、ひだるさにのめりそうでも、金平式の武勇伝で、剣術は心得たから、糸七は、其処に小提灯の幽霊の怖れはなかった。
— 遺稿 『遺稿』 青空文庫
石ごろ/\の嶮坂も、いと心安くすた/\歩きて京宿に來れば、村の人々、村はづれに焚火して一行を迎へ、一休憩店に導き、一行の勞を謝し、茶と力餅とを饗し、いづれ御禮參の期あるべし、その節には、大に祝ひて、酒を饗し申さむといふ。
— 大町桂月 『箱根神社祈願の記』 青空文庫
名物の力餅、他の處ならば、辨慶の名を負ふべけれど、こゝは碓氷貞光の名を負ひたり。
— 大町桂月 『碓氷峠』 青空文庫
作例 · 標準
登山前に力餅を食べて、体力をつけた。
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この地方では、お祭りの時に力餅を食べる習慣がある。
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長距離を走る前には、力餅のような腹持ちの良いものが良い。
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標準
mochi received from one's parents after giving birth
作例 · 標準
娘が無事出産したと聞き、実家から力餅が送られてきた。
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昔は、出産後には近所の人にも力餅を配る習慣があった。
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力餅を届けにきた母の笑顔は、何よりも心強かった。
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標準
mochi given to a toddler on its first birthday
作例 · 標準
一歳の誕生日、子供は選び取りの後、家族みんなで力餅を分けて食べた。
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祖母は孫の一歳の誕生日に、心を込めて力餅を作ってくれた。
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大きな力餅を背負って歩く子供の姿は、多くの人々の笑顔を誘った。
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