和事
わごと
名詞
標準
wagoto
文例 · 用例
大阪にては和事師の随一と呼ばれていたり。
— 岡本綺堂 『明治演劇年表』 青空文庫
東京においては随一の和事師と称せらる。
— 岡本綺堂 『明治演劇年表』 青空文庫
菊五郎の実弟にて和事を得意としていたるが、晩年は団十郎張りとなりて評判よく、その死は楽屋の内外に惜しまる。
— 岡本綺堂 『明治演劇年表』 青空文庫
面長の、しかも膨らみのある顔で、調子も“鳩ぽっぽ”と綽名されていたような含み声であったが、和事師をしては当代第一人と称されて、かの団菊左の三名優に次ぐべき地位を占めていた。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫
晩年の家橘は和事師から抜け出そうとして、熊谷や、鱶七や、大岡越前守や、そういうたぐいの役々を好んで演じていたが、いずれも団十郎張りであるという好評で、やがては大立者となるべき鷹揚な芸風であったのを、急性腹膜炎のために四十七歳で死なせたのは残念であった。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫
こうして彼は前途有望の青年俳優にかぞえられて、和事師や女形を得意としていたが、それでもかの新蔵などとは正反対で、その舞台はいつも暗い寂しいような感じをあたえた。
— 岡本綺堂 『明治劇談 ランプの下にて』 青空文庫
二十歳で、和事の代表と見なされる与五郎に、好評を得ることが出来れば、芸才は早期に現れたことになる。
— 折口信夫 『市村羽左衛門論』 青空文庫
兄菊五郎は、同じ和事でもぴんとこなを役所とする、ある堅さを持つて居た。
— 折口信夫 『市村羽左衛門論』 青空文庫
作例 · 標準
歌舞伎の和事では、艶やかな男性役が魅力的だ。
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