紋様
もんよう
名詞
標準
文例 · 用例
それが不思議なことには死んだボーヤの小さい時とほとんどそっくりでただ尻尾が長くてその尻尾に雉毛の紋様があるだけの相違である。
— 寺田寅彦 『ある探偵事件』 青空文庫
暁の微光が窓|硝子を通してシャンデリヤの光とたがい違いの紋様を湯の波に燦めかせる。
— 岡本かの子 『健康三題』 青空文庫
丹泉はしきりに称讃してその鼎をためつすがめつ熟視し、手をもって大さを度ったり、ふところ紙に鼎の紋様を模したりして、こういう奇品に面した眼福を喜び謝したりして帰った。
— 幸田露伴 『骨董』 青空文庫
丹泉はしきりに称讃して其鼎をためつすがめつ熟視し、手をもつて大さを度つたり、ふところ紙に鼎の紋様を模したりして、斯様いふ奇品に面した眼福を喜び謝したりして帰つた。
— 幸田露伴 『骨董』 青空文庫
また、凡人の凡眼は和氏璧(宝石)『韓非子(和氏篇十三)』を石とし、赤地に白い紋様が入った美しい石()を宝石(玉)とすることも、当然のこと自然と多いことであろう。
— 幸田露伴 『悦楽(現代訳)』 青空文庫
そんな中で統計技官のヘルマン・ホレリスは、紋様の織り込みを自動化したジャカード織機と自動ピアノから、統計表作りの革新のヒントを得る。
— 富田倫生 『パソコン創世記』 青空文庫
まともに風の吹払った庭の右手には、砂目の紋様が面白く、塵一つなくきれいだ。
— 伊藤左千夫 『新万葉物語』 青空文庫
地上を探して見るが何の紋様もない、土器の破片の外何も落ちて居ない。
— 村山槐多 『殺人行者』 青空文庫