帆立
ほたて異読 ホタテ
名詞
標準
Japanese scallop (Patinopecten yessoensis)
文例 · 用例
いまはさうでもないやうだけれど、私の幼少の頃には、津軽に於いては、肉を煮るのに、帆立貝の大きい貝殻を用ゐてゐた。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
帆立岩の側を過ぎて、七合目半にいたれば、巉巖高く五六十度の勾配をなす。
— 大町桂月 『妙義山の五日』 青空文庫
(気分をかえて)えー斧足類は蛤に蜆に牡蠣、あさり、あげまき、帆立貝、赤貝、ばか貝。
— 海野十三 『新学期行進曲』 青空文庫
臓腑を抜いた家鴨、豚の腎臓、蜂蜜の中に浸った鼠の子、林檎の揚げ物に竜顔の吸物、青蟹や帆立貝――参木は翡翠のような家鴨の卵に象牙の箸を突き刺して、小声で日本の歌を歌ってみた。
— 横光利一 『上海』 青空文庫
一口に云えば巨きな帆立貝であって、凹状の楕円と云ったら当るかもしれない。
— 小栗虫太郎 『黒死館殺人事件』 青空文庫
雪と瀧空氣に色をつけよ僕は谿の空中をへだてて雪の山嶽の裂け目からぼうぼうと落下する瀧の花火を見つめるこんなにも雪白な、生きた寫眞を鮮かな感覺をもつて切斷しきよらかなる、きよらかなる情感を盡して僕は尖れる帆立貝のやうに眞晝の扇をうちひらく大氣よ、色を點ぜよあまりにかがやき、あまりに雪白すぎる。
— 佐藤惣之助 『季節の馬車』 青空文庫
○本文記載のビーフ・スカラップは料理したる牛肉の残りを細かに切り別にバターにてメリケン粉をいため牛乳にて溶し塩胡椒を入れて白ソースを作り前の肉を和え、小さき帆立貝か菊形へ入れてテンパンに並べ上へパン粉を振掛けテンピの中へ入れて十分間焼くなり。
— 秋の巻 『食道楽』 青空文庫
秘密警備隊員の笹枝弦吾は、定められた時刻が来たので、同志の帆立介次と肩を並べてS公園の脇をブラリブラリと歩き始めていた。
— 海野十三 『間諜座事件』 青空文庫
作例 · 標準
新鮮な帆立の刺身は、海の香りがしてとても美味しい。
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バターで焼いた帆立は、香ばしくてご飯が進む。
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この料理には、大きくプリプリの帆立が使われている。
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