行嚢
こうのう
名詞
標準
mailbag
文例 · 用例
同じ船から上げられた郵便局行の行嚢を取りあげやうとしてゐる配達夫らしい中年の男であつた。
— 島三題 『樹木とその葉』 青空文庫
』 と答へると、彼は默つて片手に行嚢を提げ、やがて片手に私の柳行李を持ち上げて先に立つた。
— 島三題 『樹木とその葉』 青空文庫
郵便集配人がズックの行嚢をかついではいって来る。
— 田山花袋 『田舎教師』 青空文庫
ただ一ツたずさえてきた皮の行嚢の中に黄金の延棒が百三十本ほどつまっていたという話が伝わっている。
— その十三 幻の塔 『明治開化 安吾捕物』 青空文庫
そして、この道場へ住みつく時には革の行嚢に金の延棒を百三十本ほどつめこんでぶらさげて来たという。
— その十三 幻の塔 『明治開化 安吾捕物』 青空文庫
中央郵便局の私書函には Service des Prisonniers de Guerre「俘虜郵便」の標示をつけた行嚢が、ロードスターでは一度に運べないほどたまっている。
— 久生十蘭 『ノア』 青空文庫
ロードスターは海岸の車止のところで横倒しになり、積んで来ただけの行嚢が海へ落ちてフワフワ流れだした。
— 久生十蘭 『ノア』 青空文庫
雨でよごれたプラットフォームに、覆布をかけた郵便行嚢の高い山がいくつも出来ている。
— 宮本百合子 『播州平野』 青空文庫
作例 · 標準
郵便配達員が、行嚢を肩にかけて家々を回る。
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古い映画で、行嚢から手紙を取り出すシーンを見た。
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彼は行嚢の中に、たくさんの書類を詰め込んでいた。
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