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海浜

かいひん
名詞頻度ランク #32546 · 青空 291
1
標準
seashore
文例 · 用例
しかし彼の旅行は単に月並な名所や景色だけを追うて、汽車の中では居眠りする亜類のではなくて、何の目的もなく野に山に海浜に彷徨するのが好きだという事である。
寺田寅彦 アインシュタイン 青空文庫
海抜二百メートルくらいの山脈をへだてて三里もさきの海浜を轟かす土用波の音が山を越えて響いてくるのである。
寺田寅彦 夕凪と夕風 青空文庫
翌日、モナコの華美な海浜の妾達の芝居小屋は、世界各国の観衆で一杯でした。
吉行エイスケ バルザックの寝巻姿 青空文庫
そういう時に旅行案内記の類をあけて見ると、あるいは海浜、あるいは山間の湖水、あるいは温泉といったように、行くべき所がさまざま有りすぎるほどある。
寺田寅彦 案内者 青空文庫
自分が父の没後郷里の家をたたんでこの地へ引っ越す際に彼女はその郷里の海浜の村へ帰って行った。
寺田寅彦 備忘録 青空文庫
去年の夏だ、八田潟ね、あすこから宇木村へ渡ッて、能登の海浜の勝を探ろうと思って、家を出たのが六月の、あれは十日……だったかな。
泉鏡花 取舵 青空文庫
私はその辺に行つてみた事が無いけれども、人の話に依ると、何だかひどく荒涼たる海浜らしい。
太宰治 お伽草紙 青空文庫
十年ほど前、(私も、としをとつたものだ)沼津の海浜の宿で一夏を送つた事があつたけれども、あの時、あの浜に、甲羅の直径五尺ちかい海亀があがつたといつて、漁師たちが騒いで、私もたしかにこの眼で見た。
太宰治 お伽草紙 青空文庫