粧鏡
しょうきょう
名詞
標準
bathroom mirror
文例 · 用例
この湿気のある踊場風景のなかに、赤色ジョウゼットの夜会服をつつんだ、栗鼠の豪奢な毛皮の外套をつけたアトラクティブな夜の女の華車な姿が、化粧鏡を恋愛の媾曳のための、こころの置場として、僕に微笑みかけているのだ。
— 吉行エイスケ 『東京ロマンティック恋愛記』 青空文庫
化粧鏡を取り出した女は、やがて幽かに脂の浮いた小鼻の脇や額際を、人眼もよそに白粉紙で拭ひ始めた。
— 南部修太郎 『女盗』 青空文庫
化粧鏡の付いた箪笥の上には、果物のかごが一つと花束が二つ載せてあった。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
それから彼女は、素足にスリッパを穿いて化粧鏡の前に立った。
— 平林初之輔 『謎の女』 青空文庫
ふと目をあげて向いの化粧鏡に映った自分の姿、その髪は乱れ、毛糸のシャツを着て蒼ざめた顔、眼はいくらか血走って、眼尻に多い皺。
— 宮本百合子 『春桃』 青空文庫
が、思い付いたように、化粧鏡の抽斗から何やら取り出して、その品を卓上に載せた。
— 小栗虫太郎 『オフェリヤ殺し』 青空文庫
彼女は五枚折りの大きな化粧鏡の前で、まず女王の冠を外した。
— 海野十三 『恐怖の口笛』 青空文庫
さして驚く気色もなく、化粧鏡をうしろにして、キッと痣蟹を見つめたが、朱唇を開き、「早く出ていってよ。
— 海野十三 『恐怖の口笛』 青空文庫
作例 · 標準
毎朝、粧鏡の前で入念に髪型をセットするのが日課だ。
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洗面所の粧鏡に自分の顔を映し、顔色の悪さに溜息をついた。
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高級ホテルの粧鏡はライトが付いていて、とても見やすい。
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