姿見
すがたみ
名詞
標準
full-length mirror
文例 · 用例
その姿見下ろす大吉の顔に一種残酷な、所謂悪魔的な微笑と云う奴が浮んだ。
— 山中貞雄 『中村仲蔵』 青空文庫
七兵衛の後姿見送って、T「七兵衛の野郎相変らずふんぞり返って居りますね」 と半次が言う。
— 山中貞雄 『なりひら小僧』 青空文庫
箪笥から着物を出して、荒削りの槙柱に縄で括りつけたロココ式の半姿見へ小初は向った。
— 岡本かの子 『渾沌未分』 青空文庫
今は失くした日本橋の旧居で使っていた道具のなかからわずかに残しておいたこの手のこんだ彫刻|縁の姿見で化粧をするのは、小初には寂しい。
— 岡本かの子 『渾沌未分』 青空文庫
だが、再び妾は妾の声に怯えて立上ると、狂気のように衣服を脱いで裸体になると、姿見の前で妾の肉体を映して見ました。
— 吉行エイスケ 『バルザックの寝巻姿』 青空文庫
その時妾はふと、夜陰の無花果の木の下に潜む、黒衣の人間の険悪な顔を姿見に認めて、恐ろしい悲鳴をあげました。
— 吉行エイスケ 『バルザックの寝巻姿』 青空文庫
「……他に何にもなしに、撫子と小菊の模様の友染の袋に入つた、小さい円い姿見と、其だけ入つて居たんです。
— 泉鏡太郎 『続銀鼎』 青空文庫
其の手を、密と伸ばして、お薬の包を持つて、片手で円い姿見を半分、凝と視て、お色が颯と蒼ざめた時は、私はまた泣かされました。
— 泉鏡太郎 『続銀鼎』 青空文庫
作例 · 標準
彼女は新しいドレスを着て、大きな姿見の前で何度もポーズを変えながら自分を眺めた。
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部屋の隅に置かれた姿見に、窓から差し込む夕日が反射して壁を明るく照らしている。
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「ダンスの練習をするには、自分のフォームが確認できる姿見が欠かせないんだ」
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