白頭
はくとう
名詞
標準
head with grey hair (gray)
文例 · 用例
年のころは四十ばかり、胡麻白頭の色の黒い頬のこけた面長な男である。
— 国木田独歩 『河霧』 青空文庫
それは此深山に棲んで居る白頭猿と呼ばるゝ、極めて狡猾な猴の一種で、一群凡そ三十|疋ばかりが、數頭の巨大な象の背に跨つて、丁度アラビヤの大沙漠を旅行する隊商のやうに、彼方の山背からぞろ/\と現はれて來たが、我が鐵車を見るや否や非常に驚愕いて、奇聲を放つて、向ふの深林の中へと逃げ失せた。
— 押川春浪 『海島冐檢奇譚 海底軍艦』 青空文庫
……思え、講釈だと、水戸黄門が竜神の白頭、床几にかかり、奸賊紋太夫を抜打に切って棄てる場所に……伏屋の建具の見えたのは、どうやら寂びた貸席か、出来合の倶楽部などを仮に使った興行らしい。
— 泉鏡花 『木の子説法』 青空文庫
狸の面、と、狐の面は、差配の禿と、青月代の仮髪のまま、饂飩屋の半白頭は、どっち付かず、鼬のような面を着て、これが鉦で。
— 泉鏡花 『陽炎座』 青空文庫
別にこれと云ふほどの事の有るのではなく、唯幾十年ぶりかにそれを食べて見て、「白頭江を渉つて故郷を尋」ぬる人の如き一種の感興を得たと云ふに止るのである。
— 木下杢太郎 『すかんぽ』 青空文庫
嗟吁人生の短期なる、昨日の紅顔|今日の白頭。
— 北村透谷 『富嶽の詩神を思ふ』 青空文庫
斑白頭の瘠せこけた病身の人で、喘息が持病であったが、頑健な翁によく舞台の上で突飛ばされた。
— 夢野久作 『梅津只圓翁伝』 青空文庫
しかし上に引いた『異苑』の文を見ると、鼠崇拝の根本地では特に頭の白い鼠を祭ったのだから、その風が支那経由で日本に伝わり、日本でも初めは大黒の使者たる鼠を白頭に画いたであろう。
— 鼠に関する民俗と信念 『十二支考』 青空文庫
作例 · 標準
長年の研究生活を経て、彼の頭はいつの間にか白頭になっていた。
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公園のベンチには、穏やかな顔つきの白頭の老人が座って読書をしていた。
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彼はまだ三十代だが、仕事のストレスで白頭が目立つようになったと嘆いた。
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