悪才
あくさい
名詞
標準
genius for evil
文例 · 用例
私の隠れた悪才が窮策を運らした。
— 長塚節 『隣室の客』 青空文庫
果然、事実は鳶頭金助の陳述したとおり、生島屋の奇妙な家憲に事を発し、七郎兵衛の設けた子どもも、兄の八郎兵衛の子どもと同様女でしたが、根が小欲に深い拝金宗の七郎兵衛はここに悪才を働かし、かく娘を男に仕立てて、名も陽吉と男名まえをつけながら、巧みに生島屋の六万両という大身代を私していたのでありました。
— 身代わり花嫁 『右門捕物帖』 青空文庫
只今と違って昔は尚おゴタ/\挙ってまいり、名高い花魁を買って見たいと、身分の無いものは悪才覚をして山口屋へ登りまするが、立退中ゆえ万事届きませんでどさくさして居りまする。
— 粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分) 『粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)』 青空文庫
大藏は悪才には長け弁も能し愛敬のある男で、秋田屋に頼んで十分の手当でございます。
— 三遊亭圓朝 『菊模様皿山奇談』 青空文庫
殊に相手は角力取り、富五郎の片手を取って逆に押えて拳を振上げられた時には、どうにもこうにも遁途がありませぬ、表の玄関には二人の弟子が張番をしていて、若し逃げ出せば頸を取って押えようと待っておりますから、此の時は富五郎が真青になって、寧そ白状しようかと胸に思いましたが、其処は素より悪才に長けた奴。
— 三遊亭圓朝 『真景累ヶ淵』 青空文庫
初太郎と宇之吉が胆をつぶして二階へ駈け上っている間に、悪才の利く阿魔じゃあねえか。
— 宙に浮く屍骸 『釘抜藤吉捕物覚書』 青空文庫
作例 · 標準
悪才の例文1
悪才の例文2
悪才の例文3
悪才の例文4