形骸
けいがい
名詞頻度ランク #25934 · 青空 177 例
標準
(soulless) body
文例 · 用例
これらの石は皆雨に晒され、火に打たれた断片である、壊敗の形骸である、しかも血を踏まざる自然の零落は、未だ死んだこともなければ、朽ちたこともない、之を荒廃、寂莫、零落と呼べばとて、誰か彼等より、不死の性を奪う権力をか授けられたる、偉大なるは常念岳である。
— 小島烏水 『奥常念岳の絶巓に立つ記』 青空文庫
私はその手のなかにその顏が、そのうつろの形骸が横はつてゐるのを見ることが出來た。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『「マルテ・ロオリッツ・ブリッゲの手記」から』 青空文庫
躍場では朝の太陽をうけて酔泥れた形骸が、踊子の波の裂れ目で正体もなく寝ていた。
— 吉行エイスケ 『地図に出てくる男女』 青空文庫
そしてその形骸は影の彼に導かれつつ、機械人形のように海へ歩み入ったのではないでしょうか。
— ――或はKの溺死 『Kの昇天』 青空文庫
もしそのとき形骸に感覚が蘇えってくれば、魂はそれと共に元へ帰ったのであります。
— ――或はKの溺死 『Kの昇天』 青空文庫
その時刻の激浪に形骸の翻弄を委ねたまま、K君の魂は月へ月へ、飛翔し去ったのであります。
— ――或はKの溺死 『Kの昇天』 青空文庫
又た事実に於ても此侠客気質の幾部分は、形骸を土木の労働者、鉱山の人夫などに止めて暫らくは存在しやう。
— 幸田露伴 『侠客の種類』 青空文庫
しかしかれと対座してその眼を見、その言葉をきくと、この例でもなお言い足りないで、さらに悲しい痛ましい命運の秘密が、その形骸のうちに潜んでいるように思われた。
— 国木田独歩 『まぼろし』 青空文庫
作例 · 標準
魂の抜けた形骸のような彼の姿は、見るに堪えなかった。
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病気でやせ細った体は、もはや形骸に過ぎなかった。
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あの人は、心ここにあらずといった様子で、まるで形骸のようだった。
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標準
framework (of a building, etc.)
作例 · 標準
火災で焼け残った建物の形骸が、物悲しい姿をさらしている。
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古い工場の形骸は、地域の歴史を物語っているようだ。
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設計図通りに、まずは建物の強固な形骸を組み上げた。
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標準
mere shell
作例 · 標準
かつて栄えた組織も、今では形骸だけが残っている。
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実体のない形骸にこだわっても、何も解決しない。
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そのルールはもはや誰も守っておらず、完全に形骸化していた。
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