亡骸
なきがら
名詞頻度ランク #41319 · 青空 263 例
標準
remains
文例 · 用例
凡そ何がはかないと云っても、浮世の人の胸の奥底に潜んだまま長い長い年月を重ねて終にその人の冷たい亡骸と共に葬られてしまって、かつて光にふれずに消えてしまう希望程はかないものがあろうか。
— 寺田寅彦 『凩』 青空文庫
私は残る、亡骸として――血を吐くやうなせつなさかなしさ。
— 中原中也 『山羊の歌』 青空文庫
口小言を云いながら窓をあけると、まず眼にはいったものは娘の浅ましい亡骸で、おちかは腰のぬけるほど驚いたのであった。
— 帯取りの池 『半七捕物帳』 青空文庫
かれは水死の浅ましい亡骸を品川の海に浮かべたのであった。
— 女行者 『半七捕物帳』 青空文庫
テニスンの詩「プリンセス」に「戦士の亡骸が運び込まれたのを見ても彼女は気絶もせず泣きもしなかったので、侍女たちは、これでは公主の命が危ういと言った、その時九十歳の老乳母が戦士の子を連れて来てそっと彼女のひざに抱きのせた、すると、夏の夕立のように涙が降って来た」というくだりがある。
— 寺田寅彦 『自由画稿』 青空文庫
」 誰も居ない※ 洞穴の中は虚だ※ ただ一人杉田の亡骸のみが残っている。
— 押川春浪 『月世界競争探検』 青空文庫
が、思い当る……葬式の出たあとでも、お稲はその身の亡骸の、白い柩で行く状を、あの、門に一人立って、さも恍惚と見送っているらしかった。
— 泉鏡花 『陽炎座』 青空文庫
独身の彼は弟子たちの手に因ってその亡骸をここに葬られた。
— 岡本綺堂 『磯部の若葉』 青空文庫
作例 · 標準
事故現場には、無残な車の亡骸が残されていた。
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遠い昔の遺跡から、古代人の亡骸が発見された。
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彼は亡骸となった愛犬を抱きしめ、別れを惜しんだ。
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