付庸
ふよう
名詞
標準
dependency
文例 · 用例
午後は降り止んだが晴れさうにもせず雲は地を這ふようにして飛ぶ、狹い溪は益々狹くなつて、僕は牢獄にでも坐つて居る氣。
— 国木田独歩 『湯ヶ原より』 青空文庫
中にはまだ晝なのに電燈がついて、たくさんの輪轉器がばたり、ばたりとまはり、きれで頭をしばつたり、ラムプシエードをかけたりした人たちが、何か歌ふように讀んだり數へたりしながらたくさん働いて居りました。
— 宮沢賢治 『銀河鐵道の夜』 青空文庫
これには彼等もほと/\持余したが、まへに云ふような事情であるから、彼等は自分たちの責任上、無理無体にも彼女を連れ出さなければならなかつた。
— 岡本綺堂 『梟娘の話』 青空文庫
近視でも遠視でも何でもないあれ丈の仕事に向く眼なんだから僕の眼は完全なんだがね、此頃、うつかり眼の前の何かを取らうとして、何んにもないところをつかんでしまふようなこともある。
— 牧野信一 『雑談抄』 青空文庫
いつだつたかの所に、入学試験にパスして国へ帰る途中、さすがに嬉しく、汽車のデツキに出て口笛を吹いた――などゝいふようなところがあつたがそんな風ないろ/\一寸した箇所に僕は理屈のない面白味を覚えるよ。
— 牧野信一 『会話一片』 青空文庫
若しも私の気嫌を害ふようなことを外でしたのが解つたら――」と云つて屹ツと睨みつけました。
— 牧野信一 『僕の運動』 青空文庫
さういふ側の人々ならば、雑誌「世紀」同人をはぢめとしていくたりも数えられるであらうし、年々、誰が当るであらうかといふようなセンセイシヨナルな期待を別にして、文学賞金としての意義が増しはしないであらうかなどゝも考へられる。
— 牧野信一 『浪曼的時評』 青空文庫
だつて写真でいつも見てゐるではないか、と母がわらつても、どうも写真とは違ふようだとわたしは空呆けるばかりで、一向なぢまうともしなかつたとか、ついこの間も母は何かわたしをからかふような調子で憶ひ出したりした。
— 牧野信一 『気狂ひ師匠』 青空文庫
作例 · 標準
大国に隣接するその小国は、長年にわたり事実上の付庸としての立場を強いられてきた。
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独立を宣言したとはいえ、経済的にはまだかつての宗主国の付庸であることは否めない。
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周辺の領主たちを次々と自らの付庸とし、彼の権力は日に日に強大になっていった。
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