初める
そめる
補助動詞動詞-一段
標準
to begin to
文例 · 用例
上り初めると蝶ヶ岳が見える、この山もそれに続く熊村岳(宛字)も、谷から渦まき※る飛沫のような霧に、次第に包まれて来る、足許には白花石楠花や、白山一華の白いのが、うす明るく砂の上に映っている。
— 小島烏水 『槍ヶ岳第三回登山』 青空文庫
「富士の人型」といって駿南、駿西の農民は、ここに田園の営みを初める印とする。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
こういう物の運動に関係した問題に触れ初めると同時に、今までそっとしておいた力学の急所がそろそろ痛みを感ずるようになって来た。
— 寺田寅彦 『アインシュタイン』 青空文庫
リストが音楽商の家の階段を気軽にかけ上がって、ピアノの譜面台の上に置き捨てられたショパンの作曲に眼をつけて、やがて次第に引入れられて弾き初める、そこへいったん失望して帰りかけたショパンがそっと這入って来て、リストと背中合せに同じ曲を弾き出す場面には一種の俳諧を感ぜられて愉快である。
— 寺田寅彦 『映画雑感6』 青空文庫
歸路に眞闇に繁つた森の中を通る時、僕は斯んな事を思ひながら歩るいた、若し僕が足を蹈み滑べらして此溪に落ちる、死んでしまう、中西屋では僕が歸らぬので大騷ぎを初める、樵夫を※ふて僕を索す、此暗い溪底に僕の死體が横つて居る、東京へ電報を打つ、君か淡路君か飛んで來る、そして僕は燒かれてしまう。
— 国木田独歩 『湯ヶ原より』 青空文庫
ごろりと轉げて大の字なり、坐團布を引寄せて二つに折て枕にして又も手當次第の書を讀み初める。
— 国木田独歩 『都の友へ、B生より』 青空文庫
處が僕が釣初めると間もなく後背から『釣れますか』と唐突に聲を掛けた者がある。
— 国木田独歩 『都の友へ、B生より』 青空文庫
却って宿屋で酒を飲みおぼえたり女にからかったりする事を知り初める位が結局です。
— 幸田露伴 『旅行の今昔』 青空文庫
作例 · 標準
電話が鳴る前に、彼は話し始める寸前だった。
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転んだ後、その子供は泣き始めた。
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長い沈黙の後、彼女は子守唄を歌い始めた。
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