蔵品
ぞうひん
名詞
標準
item (in one's possession)
文例 · 用例
かの女は逸作の所蔵品で明治初期の風俗を描いた色刷りの浮世絵や単色の挿画を見て知っていた。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
そしてとても仕切れないほどの所蔵品の手入れを命じたり、観賞するためにあれこれと蔵から出し入れさせられて煩さかつた。
— 岡本かの子 『過去世』 青空文庫
母は子供のように秘密主義で、子供にまでかくして、色んなものを持っていたのだが、この指輪も、母がとって置きの秘蔵品だったのかと思うと、新子は悲しかった。
— 菊池寛 『貞操問答』 青空文庫
時には同好者が会合して、めいめいの所蔵品を見せ合うこともあった。
— 正雪の絵馬 『半七捕物帳』 青空文庫
それを、ことしの春、死蔵品の復活とやらいう意味で、ときほぐして私のセエタにしようと思ってとりかかってみたのだが、どうも、このぼやけたような色合いが気に入らず、また打ちすて、きょうはあまりに所在ないまま、ふと取り出して、のろのろと編みつづけてみたのだ。
— 太宰治 『斜陽』 青空文庫
観古美術会はさらに一歩進んだ形のもので、会員所蔵の逸品といっても数限りのあること故、一般に上流諸家から秘蔵品並びに宮内省|御物等をも拝借し、各種にわたった名画名器等を陳列し、それを一般に縦覧を許すことにしました。
— 竜池会の起ったはなし 『幕末維新懐古談』 青空文庫
また別の日には、父の何年ぶりかの所蔵品の虫干もありました。
— 鷹野つぎ 『虫干し』 青空文庫
型の方も特にこの衣裳のために改めた箇所があります位で、初め「あずまや」と申しまして某家の御秘蔵品を模した唐織好みの草色の裲襠を着て出て来るのですが、琴にかかる前にうしろ向きになって、その裲襠を脱いで、正面に直るまでに衣裳の全体を皆様にお眼にかけるようになっております。
— 夢野久作 『押絵の奇蹟』 青空文庫
作例 · 標準
博物館は、貴重な蔵品を展示するため、特別な企画展を催した。
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彼は、先祖代々受け継がれてきた蔵品を大切に保管している。
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「この蔵品は、私のコレクションの中でも特に気に入っているものです。」
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