陪臣
ばいしん
名詞
標準
rear vassal
文例 · 用例
家々は、賢き陪臣、ニコチンに、汚れたる歯を押匿す。
— 中原中也 『山羊の歌』 青空文庫
悲しい事には吾々太陽の陪臣微々たる人間の目には堂々たる太陽の歩武がどちらに向いているという事がはっきり分らぬが、ただ周囲に動いている諸星の中でリーラ派のは速く動くように見え、カメロパルダリス派のは割合に吾等と歩調の差が少なく見えるから、先ず吾等は後の派に属するものと考えねばならぬ。
— 寺田寅彦 『宇宙の二大星流』 青空文庫
片倉小十郎景綱というのは不幸にして奥州に生れたからこそ陪臣で終ったれ、京畿に生れたらば五十万石七十万石の大名には屹度成って居たに疑無い立派な人物だが、其|烱眼は早くも梵天丸の其様子を衆人の批難するのを排して、イヤイヤ、末頼もしい和子様である、と云ったという。
— 幸田露伴 『蒲生氏郷』 青空文庫
さてとよ……生肝を取って、壺に入れて、組屋敷の陪臣は、行水、嗽に、身を潔め、麻上下で、主人の邸へ持って行く。
— 泉鏡花 『絵本の春』 青空文庫
幕府が瓦解の後、久住は無禄移住を願い出て、旧主君にしたがって駿府(静岡)へ行ったので、陪臣の箕部もまたその主君にしたがって駿府へ移ったが、もとより無禄というのであるから、どの人もなにかの職業を求めなければならない。
— 岡本綺堂 『有喜世新聞の話』 青空文庫
だから、織田から云えば、朝倉は逆臣の家であったわけだし、朝倉の方から云えば、織田は陪臣の家だと賤しんだ。
— 菊池寛 『姉川合戦』 青空文庫
長曾我部盛親だけが大名格で、後は前に書いたように陪臣級である。
— 菊池寛 『大阪夏之陣』 青空文庫
」「其の武士は、小堀伝十郎と申す――陪臣なれど、それとても千石を食むのぢや。
— 泉鏡花 『妖魔の辻占』 青空文庫
作例 · 標準
彼は有力大名の直臣ではなく、その家臣の陪臣であった。
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戦国時代には、大名の配下に多くの陪臣たちが仕えていた。
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陪臣の身でありながらも、彼は主君への忠誠を誓った。
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陪臣(ばいしん)は、家臣(臣下)の家臣を指す語。又者(またもの)、又家来(またげらい)とも呼ぶ。陪臣に対比し、直属の家臣を指す場合には直臣(じきしん)または直参(じきさん)という。
出典: 陪臣 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0