幕臣
ばくしん
名詞
標準
shogunate retainer
文例 · 用例
幕末になっては、幕臣は勿論、各藩士といえども、かたき討のために暇を願うということは許されなかった。
— 岡本綺堂 『かたき討雑感』 青空文庫
その頃、叔父は小石川の江戸川端に小さい屋敷を持っていたが、その隣り屋敷に西岡鶴之助という幕臣が住んでいた。
— 岡本綺堂 『離魂病』 青空文庫
その屋敷は旧幕臣の与力が住んでいたもので、建物のほかに五百坪ほどの空地がある。
— 岡本綺堂 『穴』 青空文庫
新聞の記事によると、おいねは旧幕臣の安達源五郎の妻で、源五郎は越後へ脱走するときに、中間の権七に供をさせて妻のおいねと娘のおむつを上総の親戚の方へ落してやったが、源五郎戦死の噂がきこえて後、おいねと権七の主従関係はいつか夫婦関係に変ってしまった。
— 岡本綺堂 『穴』 青空文庫
大坂に退いて謹慎してゐる慶喜をめぐつて、幕臣の激昂は渦をまき、伏見鳥羽の一戦となつて爆発、こゝに一箇年余に亙る戊辰戦争の幕は切つて落されたわけである。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
東京|小石川の某町に、葛西と云って、もと幕臣であった富裕な家があって、当主の芳郎と云うのは仏蘭西がえりの少壮民権家として、先輩から望みを嘱されていた。
— 田中貢太郎 『赤い花』 青空文庫
しかし、今もなおこの幕臣の髷の中には、旗本柔弱なりと叱られたそのときの余憤がこもっているのか、わけても太い奴を横ざしにぶっ差して、目の光りのうちにも、苛々とした反抗のいろが強かった。
— 佐々木味津三 『山県有朋の靴』 青空文庫
仮りにも旗本と言われたほどの幕臣が、讐同然な奴の米を貰うて喰って、骨なしにもほどがあると、みんなも憤慨していたぞ。
— 佐々木味津三 『山県有朋の靴』 青空文庫
作例 · 標準
幕臣として、彼は将軍に忠誠を誓った。
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江戸幕府には多くの有能な幕臣が仕えていた。
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小説の主人公は、時代の流れに翻弄される幕臣だった。
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ウィキペディア
幕臣(ばくしん)は、幕府の長である征夷大将軍を直接の主君として仕える武士のことである。
出典: 幕臣 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0