封建制度
ほうけんせいど
名詞名詞-の形容詞
標準
feudal system
文例 · 用例
一つは過去の封建制度によってこれが強調されたということは許容しても、人力のいかんともし難い天然環境の影響は将来においてもおそらく永久に継続するであろう。
— 寺田寅彦 『連句雑俎』 青空文庫
何代か封建制度の下に凝り固めた情熱を、明治、大正になつてまだ点火されず、若し点火されたら恨みの色を帯びた妖艶な焔となつて燃えさうな、全部白臘で作つたやうな脂肉のいろ光沢だつた。
— 岡本かの子 『過去世』 青空文庫
凡そ社界の組織、封建制度ほど不権衡なるものはあらず、而して徳川氏の封建制度極めて完成したるものなりし事を知らば、社界の一方にヂスコンテンションの黒雲も亦た彼の如くに広大なりしものあらざりしを見るべし。
— 北村透谷 『徳川氏時代の平民的理想』 青空文庫
故に彼等の中に起りし預言者も、一は彼等の趣味に投じ、一は己れの所見に従ひて、自から忠孝即ち武士の理想をもつて平民に及ぼす事なき能はず、これ即ち封建制度に普通なる現象にてあるなり。
— 北村透谷 『徳川氏時代の平民的理想』 青空文庫
尚ほ言を換へて曰へば、封建制度は独り武士にのみ其精華なるシバルリーを備へたるにあらず、平民も亦た之を模擬せり、然り、平民の内にもシバルリーは具はりたり、少なくとも侠勇の理想彼等の中に浸潤して、武士の間に降りし雨は平民までをも湿ほしたること、疑ふべからざるの事実とす。
— 北村透谷 『徳川氏時代の平民的理想』 青空文庫
斯の如き真相は吾人、之を我が封建制度の上にも同じく認むるなり。
— 北村透谷 『明治文学管見』 青空文庫
欧洲各国の歴史が一度経過したる封建制度と我が封建制度との根本の相違は、蓋し此点に於て存するなり。
— 北村透谷 『明治文学管見』 青空文庫
徳川氏は封建制度を完成したり、その「完成」とは即ち悉皆日本社会に当篏めたるものにして、再言すれば日本種族の精神が其制度に於て「満足」を見出すほどに完備したるなり。
— 北村透谷 『明治文学管見』 青空文庫
作例 · 標準
農奴が土地に縛り付けられていた中世の封建制度のもとでは、自由な職業選択や移動は許されていなかった。
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徳川幕府は、参勤交代や武家諸法度といった厳格な統制によって、強固な封建制度を維持し続けた。
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明治政府による廃藩置県は、旧来の封建制度を解体し、中央集権的な近代国家を作り上げるための大改革であった。
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