獣心
じゅうしん
名詞
標準
brutal heart
文例 · 用例
同様に人類文化の推移は、獣心から人心に進むところに在ると解かれております。
— 夢野久作 『鼻の表現』 青空文庫
これを来すこと必すべき故、果然と名づくと『本草綱目』に見え、『唐国史補』には楽羊や史牟が立身のために子甥を殺したは、人状獣心、この猴が友のために命を惜しまぬは、獣状人心だと讃美しある。
— 猴に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
相互に真実な愛もなく、一方は無智による無我夢中、一方は醜劣な獣心の跳梁にまかせての性的交渉が結ばれたとしたら、そして、その百鬼夜行の雰囲気が伝染したとしたら、言葉で云えない惨めさです。
— ――福知山高女の事件について―― 『惨めな無我夢中』 青空文庫
鶴と家鴨とを食へるが故に、東京市民を獣心なりと云ふは、――惹いては一切人間を禽獣と選ぶことなしと云ふは、畢竟意気地なきセンテイメンタリズムのみ。
— 芥川龍之介 『大正十二年九月一日の大震に際して』 青空文庫
然し私はその赤裸にされた人形の体全部に、点々とした、くちづけの跡を発見した時、私の心の隅にあった獣心が、力強く起き上って来、烈しい嫉妬に、思わず椅子をはねのけて立上った。
— 蘭郁二郎 『蝕眠譜』 青空文庫
中にはあの男を罵つて、画の為には親子の情愛も忘れてしまふ、人面獣心の曲者だなどと申すものもございました。
— 芥川龍之介 『地獄変』 青空文庫
予はかの獣心の巨紳を殺害するの結果、予の親愛なる子爵と明子とが、早晩幸福なる生活に入らんとするを思ひ、自ら口辺の微笑を禁ずる事能はず。
— 芥川龍之介 『開化の殺人』 青空文庫
厳烈な北風が鳴り狂ふ屋根の下、さうしてうねりの高い暗い海の波浪の音にとりまかれながら、肉と肉のもつれ、あるひは憎しみと獣心のもつれるであらう暗い夜の寂寥がせまつてくるのだ。
— 坂口安吾 『蒼茫夢』 青空文庫
作例 · 標準
彼は、仲間を裏切ってでも自分の利益を優先する、獣心(じゅうしん)の持ち主だった。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
「その残虐な行為は、まるで獣心の仕業のようだ。」
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
「いくらなんでも、それは酷すぎる!獣心としか思えない!」
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite