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沈鬱

ちんうつ
形容動詞名詞
1
標準
melancholy
文例 · 用例
しかも遂に何物も、何物の自由も自分には絶望であつたといふことを、悲しい沈鬱の語氣を以てかき口説いた。
萩原朔太郎 芥川龍之介の死 青空文庫
暗憺として錨をおろしみな重砲の城の如く無言に沈鬱して見ゆるかな。
萩原朔太郎 氷島 青空文庫
木の葉一枚動かない沈鬱なる空の下に、案じたほどのこともなく向う岸へ渡り、崖の上へ立って振り返ってみると、白衣の道者の一連が来て、大沢の手前でうずくまり、先達がお祈りを上げている。
小島烏水 不尽の高根 青空文庫
ある時は複雑な沈鬱な混色ばかりが次から次へと排列されて一種の半音階的の旋律を表わしているのである。
寺田寅彦 津田青楓君の画と南画の芸術的価値 青空文庫
彼等の顔には等しく、忍従した上に忍従して屈辱を受けつゞけた人間の沈鬱さが表現されているばかりだ。
黒島傳治 青空文庫
あれは無意味なる沈鬱である。
寺田寅彦 さまよえるユダヤ人の手記より 青空文庫
三 界隈の景色がそんなに沈鬱で、湿々として居るに従うて、住む者もまた高声ではものをいわない。
泉鏡花 三尺角 青空文庫
これを、花やかに美しい、たとえばおとぎ話の王女のようなベコニアと並べて見た時には、ちょうど重々しく沈鬱なしかも若く美しい公子でも見るような気がした。
寺田寅彦 病室の花 青空文庫
作例 · 標準
彼の最近の行動は、まるで沈鬱ちんうつ)な気分に浸っているかのようだった。
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長雨が続き、気分まで沈鬱ちんうつ)になってしまう。
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その悲劇的な物語は、読者に深い沈鬱ちんうつ)の念を抱かせた。
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