身を削る
みをけずる
表現動詞-五段-ラ行
標準
to undergo great hardships
文例 · 用例
骨身を削る制作から退いて、何か楽な生業に就き、(彼の父は相当に富裕だったのだから)知能や教養は凡て鑑賞と享受とに用いること。
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫
むしろ非常にさびしい感じばかりして、そのころから自分は次第にわれとわが身を削るような、憂鬱な空想にふけるようになってしまった。
— 寺田寅彦 『花物語』 青空文庫
それにもかかわらず、全般的に女が置かれている社会的な地位が低いことは、家庭の中にも現れて、良人、子供のために身を削る労苦多い妻、母としての毎日の生活が女に与えられている。
— ――「村の月夜」にふれつつ―― 『子供のために書く母たち』 青空文庫
そこによりたやすい血路を求めて、真の骨身を削る煩悶とそこからの脱皮とを経ないですました文学的な諸因子が、国民文学の提唱にあたって、果して、新しい文学の実体としての国民の生活諸々相をリアルななりに作品の世界に把握し再現してゆき得るものであろうか。
— ――国民文学にふれて―― 『平坦ならぬ道』 青空文庫
前検事左枝はそうして、早苗が身を削る、いくばくかの金で養われることになったのである。
— 小栗虫太郎 『地虫』 青空文庫
芸術でも宗教でも、学問でも商業でも、武道でも政治でも、研鑽と工夫に長い年月苦心を重ね、渡世に骨身を削るのである。
— 佐藤垢石 『瀞』 青空文庫
それにお恥かしいことには、持って生れた負けずぎらいの気性、内実は弱いくせに、無理にも意地を通そうとして居るのでございますから、つまりは自分で自分の身を削るようなもの、新しい住居に移ってから一|年とも経たない中に、私はせめてもの心遣りなる、あのお墓参りさえもできないまでに、よくよく憔悴けて了いました。
— 浅野和三郎 『霊界通信 小桜姫物語』 青空文庫
「お秋は思案に余ってここへ飛んで来たのだよ、――どうせまともな商売で儲けた金ではないが、盗んだ金や掏った金じゃない、三年越し身を削る思いで溜めた三百両を、一人占めにされちゃかなわない。
— 身投げする女 『銭形平次捕物控』 青空文庫
作例 · 標準
彼は会社の経営を立て直すため、昼夜を問わず身を削って働いた。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
論文を完成させるために、研究室にこもり身を削るような毎日を送った。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
病気の家族のために、彼女は自分の身を削る覚悟で看病に当たった。
幻辭AI · gemini-2.5-flash