自己犠牲
じこぎせい
名詞名詞-の形容詞
標準
self-sacrifice
文例 · 用例
こんなおしゃべりをするという事は、これは非常な自己犠牲で、ほとんど人間の、最高の奉仕の一つでしょう。
— 太宰治 『渡り鳥』 青空文庫
意志の弱い男ではあったが、尚、此の島の貴族にふさわしい一片の道義心を失ってはいなかったラウペパは、直ぐに自己犠牲を覚悟した。
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫
動物の非利己的な自己犠牲的な愛のなかには、単なる人間のさもしい友情や薄っぺらな信義をしばしば嘗めたことのある人の心をじかに打つなにものかがある。
— THE BLACK CAT 『黒猫』 青空文庫
それだのに河野は、ぐたぐたとなってしまった許ではなく、令嬢の愛が自分にないと知ると、自分の身を犠牲にして、恋の敵手と云ってもよい高田と、自分の恋人とを、仲介しようとするような、自己犠牲的な行動に出ようとした。
— 菊池寛 『神の如く弱し』 青空文庫
その場合、家政のうまさということの内容を、昔ながらの女のつつましさや自己犠牲というもので思い描かない青年たちが果して幾人いるだろう。
— 宮本百合子 『家庭と学生』 青空文庫
過酷な自己犠牲や、没我的美的陶酔や、世相的卑近感や、又倫常の線を逸する心中もののようなものがあっても、全体としては人間の、人間らしき感情の操練として、いささかも頽廃、麻痺、歪曲したところがなく、まっすぐな、健やかな、浪曼的精神の基調に立っているものだ。
— 倉田百三 『光り合ういのち』 青空文庫
自発的な自己犠牲という貴い慈善の下に、商人たちの小切手が、職人の一円札や労働者の銀貨が、それに車夫の銅貨が皆ごたまぜに一体となって寄付されている。
— A WISH FULFILLED 『男子の本懐』 青空文庫
よってひそかに思う、百四十年前|自己利益是認の教義をもって創設され、一たび倫理学の領域外に脱出せしわが経済学は、今やまさにかくのごとくにして自己犠牲の精神を高調することにより、その全体をささげて再び倫理学の王土内に帰入すべき時なることを。
— 河上肇 『貧乏物語』 青空文庫
作例 · 標準
彼はチームの勝利のために、怪我をおして出場するという自己犠牲を払った。
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母親が子供の将来のために尽くす姿は、まさに究極の自己犠牲といえる。
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自己犠牲の精神も大切だが、まずは自分自身の健康を第一に考えるべきだ。
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ウィキペディア
自己犠牲(じこぎせい、self-sacrifice)とは、何らかの目的や他者のために、自己の時間・労力・身体・生命をささげること。
出典: 自己犠牲 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0